スピルバーグの「刑事コロンボ」超豪華!日曜朝の大儲け

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「NHKとっておきサンデー」(NHK)2011年7月3日10時5分~

   どうせ局の大宣伝番組だと冷めて見ていたら、あらら、「あなたのアンコール」というコーナーで、6月23日に亡くなったばかりのハリウッドスター、ピーター・フォークを追悼する企画で、かの傑作、「刑事コロンボ」の中でも秀作の1つ、「構想の死角」を丸ごと放送したので驚いた。たまたま見た日曜の朝の大儲けである。

   何が凄いと言って監督はスティーヴン・スピルバーグで、最初と最後に使われた印象的な音楽はヘンリー・マンシ―二(中ほどの音楽は別人が作曲)、犯人役のフランクリンはセクシーなジャック・キャシディで、殺されるフェリス役のスペシャル・ゲスト・スターがマーティン・ミルナーという超豪華版だ。ペアでベストセラーのミステリーを書いていた1人が女探偵シリーズをやめると言ったために、いつもは渉外担当で実際には書く才能がないフランクリンが相棒を殺してしまうのだ。よろず屋のおばさんがブスで怖い。

   スピルバーグはまだ駆け出しの頃で、大ヒット作、「激突」を作る直前にこの作品を演出したそうだ。当作品は1972年にNHKで国内初放送されたが、名セリフの「うちのかみさん」は使われていない。「女房が」と訳されている。何作目から「かみさん」になったか筆者は知らないが、「女房」だと平凡だから、やっぱり額田やえ子の名訳だったのだ。40年近い昔に放送された作品が今のドラマより輝いているということは、国産ドラマの質低下以外の何物でもない。

(黄蘭)

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