武井咲17歳にして妖艶「大器の予感」だけに多作ご注意

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「アスコ―マーチ~明日香工業高校物語~ 最終回」(テレビ朝日)2011年7月3日23時~

   17歳にして既にメスの妖艶さを漂わせている、売出し中の武井咲が初主演した学園ドラマ。つなぎを着て、むくつけき思春期の男子生徒ばかりがいるクラスにいやいや入った吉野直(武井咲)が、次第に学校にも仲間にも連帯感をもってきて、最後は伝統行事であるアスコ―マーチを作り上げる話だ。初回から筆者は「アスコ―マーチ」というからには、てっきり、卒業演奏でブラスバンドを結成するのかと思っていたら大ハズレ。音楽なんて関係なかった。

   工業高校らしく廃材を使って希望のオブジェを作り、それをまた壊してしまうのである。横糸にはイケメンの俳優志願・横山有人(松坂桃李)や、町工場の後継ぎ・玉木誠(賀来賢人)など、それぞれの事情を抱えた男子生徒たちと、ほのかな好意を寄せあう場面があり、全編丸ごと劇画チックな青春物語である。

   あまた作られる連続ドラマの学園ものには、どうしようもない不良ドロップアウト軍団を熱血先生が再生させるパターンが多いが、当作の目新しさといえば、普通科ではない工業高校を選んだところだろう。国全体が自信を失った今の日本で、誇れるものはやはり物づくりだと作り手が考えたのかどうか。絵になり易いこともある。

   美しい武井咲がよりによって何で工業高校生徒かという疑問はあるが、カラッと明るい直の行動力は、甘いけれども嫌味なく描かれている。女優として大器だと思うので、余り多作はやめた方がいい。

(黄蘭)

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