堀北真希チグハグ、家族ステレオタイプ-感動程遠い「さだまさしドラマ」

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「さだまさしスペシャル~娘の旅立ち~」(フジテレビ)2011年7月5日21時~

   さだまさしの「案山子」という歌をヒントにしたオリジナルドラマ。長崎県の五島列島でうどん製造卸業を営む佐伯寅夫(松平健)の娘・ちずる(堀北真希)は息の詰まる島から出て、東京でカメラマン修業し自立したカメラマンになりたいと望み、就職を勧める父に抵抗して飛び出すが、3年たっても所期の目的は達せられない。
   寅夫は気性が激しく、気に入らないことを言われると他人でも桟橋から海に突き落とす。それでも子沢山な家族を家父長らしく守って、出て行ったちずるのことも陰ながら案じている。絵に描いたような九州の頑固おやじで、母(風吹ジュン)の描き方も含めて家族みんながステレオタイプで新鮮味がない。
   東京ではカメラマン助手どころか次第に落ちぶれて、スタジオ出入りのコーヒー屋のウエイトレスで糊口をしのいでいる。このスタジオで仕事をしている有名写真家やモデルも、業界人らしい振る舞いと傲慢さがパターン通りで脚本、演出ともに全く心に響かない。
   また、離島出身で山だしのサルであるはずの堀北真希・ちずるが、高校生の時から垢抜けた都会の女学生みたいで、髪型やファッションはテレビやネットで流行最先端の真似をしているとしても、どことなくもっさりしているのを演技で出すべきだかそれもない。つまり、売れっ子真希ちゃんを綺麗なままで九州に連れてってロケをしただけ。さだまさしの歌詞を延々と流しても感動とは程遠い。

(黄蘭)

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