瑛太素晴らしい-「出会ってはいけなかった女との愛」に見ごたえ

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「それでも、生きてゆく 第1回」(フジテレビ)2011年7月7日22時~

   間違いなく今期の連ドラの中で1番の話題作になるだろう予感を持たせる出だしである。脚本・坂元裕二。15年前に当時7歳だった妹を同級生に殺された青年と、殺した少年の妹が出会うのが冒頭のシーン。青年は29歳の深見洋貴(瑛太)で釣り船店を親父(柄本明)とやっている。そこへやってきたのが加害者の妹、遠山双葉(満島ひかり)で、洋貴の家庭は既に崩壊しており、父も犯人を殺したいと言いながらガンで憤死する。その葬儀の日に犯人だった元少年が現れ、洋貴が包丁を持って追うが見失うのが1話の内容だ。

   「Mother」で幼児虐待と教師による誘拐逃走を描いた坂元が、今また少年法の壁に悩み続けてきた被害者家族と、嫌がらせを受け続けて、これまた家庭が崩壊した加害者家族の両方を追うというシリアスなテーマに挑んでいる。なかなか見ごたえがある。

   「おひさま」で陽子の親友・育子を演じている満島ひかりが初主演と話題になっているが、それよりも近頃の瑛太の活躍が素晴らしい。ぶっ飛んだ茶髪で楽器を背負ったユーモラスな音楽学生役(のだめカンタービレ)から、人妻との苦しい愛と若い恋人との板挟みになるシリアスなカメラマン役(素直になれなくて)まで硬軟どちらでもいける。決して美男でもなく癖のある顔立ちだが印象に残るタイプで、演技もうまい。出会ってはいけなかった加害者側と被害者側の男女の愛がどこまで描けるか、まずは見てのお楽しみだ。

(黄蘭)

採点:1.5
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