2024年 4月 26日 (金)

総理家族の不倫も情報収集する「警察庁」の身辺警護

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「あ~、わかってくれとは言わないが、そんなに俺が悪いのか」

   これは、菅直人首相のカラオケのおはこ(十八番)、チェッカーズの「ギザギザハートの子守歌」の一節である。首相公邸で毎夜、伸子夫人の前で口ずさんでいるかもしれないと、8月4日付け(2011年)の「スポーツニッポン」のコラムに書いてある。しかし、心をギザギザにされているのは、こちとら国民のほうだと半畳を入れたくもなるではないか。

   「週刊新潮」によれば、伸子夫人がベビーカーや幼児用の布団を公邸に運び込ませているという。長男の嫁が10月に出産予定なのだが、そこでやはり10月までは続投するつもりだとの見方が広がっているそうだ。

   そんな菅に対して、ようやく小沢一郎が最後通牒を突き付ける腹を決めたと3日の産経新聞が書いた。

「民主党の小沢一郎元代表が、8月31日の会期末までに衆院に内閣不信任決議案を提出する意向を固めたことが2日分かった。(中略)党執行部が発議に難色を示したならば、小沢氏は新党・新会派結成を視野に賛同者を募る構えだ」

   菅直人の国民への裏切り行為は枚挙に暇がない。「週刊文春」は米軍が福島第一原発爆発直後に、UH-60ヘリや海兵隊のC-12 軽輸送機を飛ばして独自に調査し作成した資料が、震災5日後には菅の元へ届けられていたはずだと書く。そこには、飛散した放射線が24時間後には首都圏へ、48時間後には首都圏全域に広がっていることが表にしてあるのだ。しかも放射線ビームに襲われたエリアは、たった4日間で総被曝量が3ミリシーベルトを超える可能性を指摘しているのに、菅は「何も手を打たなかったのである」(文春)。

   さらに菅は、最初の住民の避難地域を半径3キロ、10キロとしかせず、3号機の爆発を受けてようやく3月15日に、20キロ圏内から30キロ圏内は屋内退避指示と、場当たり的な対応しかしてこなかった。このとき、実質的に米軍との窓口を担当していたのは細野剛志首相補佐官(当時)だった。細野はすべての情報を菅に伝えていたのだろうかと、文春は疑問を呈している。福島県200万人を見捨てた菅直人は、即刻首相の座を辞し、四国八十八か所ではなく、福島の人々にお詫び行脚をいますぐ始めるべきであろう。

野球バカ伊良部秀輝の怒りと悲哀

   さて、今週は文春と「週刊新潮」が合併号で、読み応えのあるワイド特集を競っている。数の多さでは文春が圧倒。渦中の人間たちの「その時」を目撃した40のエピソードを集め、読ませる。

   首を吊って自殺した伊良部秀輝(享年42)は、輝かしい投手人生とは裏腹に、実の父親との別れや逮捕歴2回、4度の飲酒トラブルと、私生活は荒れ果てていたようだ。それでも、日本での活躍をひっさげてヤンキース入りを果たし、2002年には星野監督率いる阪神に入団し、03年には13勝を挙げ、阪神の18年ぶりのリーグ優勝に貢献した。だが野球への未練たちがたく、米国と日本の独立リーグを渡り歩き、本気でプロへの復帰を願っていたという。練習もしていたようだが、最近は腱鞘炎がひどくなり、思い通りの球が投げられなくなり、落ち込んでいたそうだ。

   野球バカといってしまえばそれまでだが、伊良部が絶頂期のときでさえも、私には、いつも自分の人生に対する怒りと悲哀が彼の周りに付きまとっているように思えた。そうした思いを、彼は誰にも語らず、またわかってくれる人もいなかったのかもしれない。記憶に残る野球選手の一人である。

   その他には、平成9年に渋谷・円山町で春をひさいでいた東電OLが何者かに殺されたが、彼女は勝俣恒久企画部長(現会長)の下にいて、反原発派で、勝俣と激しく対立していたという話。

   インテルの長友佑都の家は幼い頃はかなり裕福だったが、父親が博打好きで借金を抱えて蒸発して以来、かなりの苦労をしてきたという話。

   吉永小百合が58歳で見せた水着姿と見事な泳ぎ。山口百恵と三浦友和の「初デート」を演出した友和の親友の話。

   PL学園の清原と桑田が「運命のドラフト」で、指名された2人の「その時」を見ていたチームメイトの話など、バラエティに富んでいて、節電の夏に読むのには格好のワイド特集だろう。

中国や北朝鮮に「コード1」の弱み握られるな

   ただ、内容的には新潮のほうに軍配をあげる。まずタイトル「『大和なでしこ』漂流譚」がいい。巻頭は、菅総理夫人伸子が息子の嫁の浮気を疑って興信所に調査を頼んだという仰天情報だ。

   「今年3月、伸子さんに頼まれたという警察庁のキャリアOBがかつての同僚や後輩を頼り、興信所探しをしていました」と具体的である。そもそもは、菅の古くからの支援者(後でこの男は元新聞記者であることが判明)が、嫁が別の男と街中で抱擁しているのを見たという情報を寄せたことから始まった。

   結局、この「嫌疑」は晴れて、先に書いたように、伸子はせっせと公邸で、生まれてくる孫のための用意を始めているようだが、このときの報告書は警察庁にあるという。報告書には総理を意味する「コード1」という番号がふられている。中国や北朝鮮の情報機関が、国の権力者の弱点を手に入れたら外交に利用されるかもしれない。だから、警察はこうした総理の家族の不倫なども情報収集しているのだと、警察庁の初代国際部長を務めた大貫啓行氏は話している。

   以前、橋本龍太郎総理(故人)と中国人の美人通訳との「不倫」関係が話題になったことを思い出す。あのときはたしか、女性の出入国時の申請書の写しがわれわれ週刊誌の間にも出回った。これは警察関係に強い新潮でなくてはとれないネタである。

30歳年下美人と腕絡める農水副大臣「転ぶといけないから」

   2番目は、筒井信隆農水副大臣と一緒に生活する30歳下の女性との「艶聞」である。グラビアではご丁寧に、2人連れだって仲良く食事する姿、帰りに女性が積極的に男の腕に手を絡んで歩く姿、地下鉄の中でも腕を絡めている写真まで載せている。彼の選挙区である新潟が記録的な豪雨に襲われていた7月26日も、彼女と一緒に天ぷら屋で食事を共にしていた。

   いったん別れた筒井は、議員パスを提示して駅構内へと入っていく。地元新潟へ帰ることにしたのかと見ていると、ほどなく筒井はすぐ出てきて、件の女性とタクシーで都内のマンションへと消えたのだ。よせばいいのに、筒井農水副大臣は自らのブログに、「29日に地元入りするはずだったが電車不通のため断念」と書いてしまうのだが、上越新幹線も長野新幹線もその夜は運行していた。

   新潮の取材に地元の妻は絶句。筒井は彼女と腕を組んでいたことを聞かれ、目が悪くて段差があると転ぶから「世話」してもらっていると言い繕う。だが、地下鉄でも腕を組んでいたことを聞かれると、あわてて「あ、そう? 必要はないんだよね。座っているときは、腕を組む必要性は」としどろもどろ。こんな輩を議員に選んだ選挙区の人たちは、どんな思いでこの記事を読むのだろう。

   3番目は、オウム真理教が裁判所から解散命令を受けて「アーレフ」と変え、その時に会長に祭り上げられ、テレビや新聞、雑誌で引っ張りだこだった村岡達子が脱会し、その当時のことを話しているが、なかなかおもしろい。麻原の妻・三女と四女との勢力争いが激しくなり、四女を支持する村岡は本部から遠ざけられ、飼い殺し状態になり、離れていったという。61歳になる彼女は酒もたしなむようになったが、麻原への気持ちに変わりはないと話している。

   4番目は、国民栄誉賞までもらってしまった「なでしこジャパン」のエースストライカー澤穂希が、あまりのストーカー被害で引っ越しせざるをえなくなっているという話である。菅首相の延命策のひとつで、ほとんど思いつきにしか過ぎない「なでしこ」への国民栄誉賞だが、もらった30人以上の人たちはその重荷を背負って生きていかなくてはならない。可愛そうだと思うのは、私だけだろうか。

カルーセル麻紀やっぱり体は男だった

   他では、収監されたホリエモンの母親が、福岡の社会福祉法人の「女帝」として君臨しているという話。人気の50越え女優兼モデルの萬田久子と事実婚を続けていた内縁の夫に、別の女性との間に隠し子がいたことが発覚した話。インタビューされた萬田はそのことをまったく知らなかったようで、つぶらな瞳をさらにまん丸にして遁走したそうだ。

   おかしいのは、ニューハーフの草分けで、私も何度か会ったことがある女性以上に美しい(ずいぶん前の話だが)タレントのカルーセル麻紀(68)が、男の病気にかかったという話だ。彼女の涙ぐましい節制ぶりは有名だが、その彼女に昨年9月頃から体調の異変が表れたという。右足に違和感を感じ、そのうち右足全体が痛むようになり、激痛が走った。病院で判明した病名は閉塞性動脈硬化症。50歳代以降の男性に多く見られる動脈硬化によって血行障害を起こす病気なのだ。やはり見かけは完全な女でも、体は正直なものである。

   文春にはワイド以外にも、人気プロレスラー長州力の夫人が明かした長州の家庭内DVのものすごさは、読んでいて鳥肌が立った。

   AKB48の運営会社「AKS」の窪田康志社長が、野球賭博の常習者だったというスクープもすごい。記事には、胴元が仲介者を経由して窪田の注文を受けるのに使用した携帯電話の写真まで載っている。窪田が野球賭博で負けた金は数億円にもなるそうだが、どう釈明するのだろう。こうした人間が、遊びたい盛りの若い女の子たちの上にいるのを、この娘の親たちはどう考えるのだろうか。

   今週は質量ともに文春と新潮が「週刊現代」、「週刊ポスト」、「週刊朝日」などを圧倒した。放射能汚染問題も大事だが、世の中にはそれ以外にも知りたい、知らせたいことがあるはずだ。月曜、火曜発売組の奮起を期待したい。

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