「黄門様」高齢視聴者も鬱憤晴らせぬ勧善懲悪―終了ご同慶の至り

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「水戸黄門 女スリがさがした秘密・三島」(TBS)2011年8月1日20時~

   当欄で「水戸黄門」と「渡鬼」は即刻止めてくれと書いたばかりで今回の終了ニュース、ご同慶の至りである。仁義として1度は取りあげねばなるまい。黄門様は昔はお化け視聴率を稼ぎ印籠を出すシーンは老人たちに絶大な人気があった。勧善懲悪の典型、悪人は必ず滅ぼされる、鬱屈した庶民にとっては自らのウップン晴らしの代理執行であった。制作会社は人気凋落に抵抗して藝術化してみたり、女従者を交代させてみたりしたが元へは戻らなかった。当然だ。
   何故か。時代の変化に勧善懲悪はそぐわなくなったのである。今、何1つ確実なものはない。正義が勝つ時代でもない。理由なく理不尽に人は殺され、災害は起こり、真面目にコツコツ働く人間は報われず、内定は一方的に取り消され、嫌味な大言壮語のホリエモンが株式分割という、どう見てもインチキ臭いテクニックで大金を儲けても、ちょっとばかり別荘(!)に入るだけで娑婆に出てきたら左ウチワ。しかも社会から抹殺される糾弾も受けないで依然人気者なのである。まともな人間はバカを見ると誰しも心の中で思っている。
   黄門様の説教は白々しくて腹立たしい。悪人は印籠ぐらいで平身低頭なんかするものか。大体、あのジジイは路銀の心配もなく諸国漫遊していい気なもの。俺たちは年々年金を減らされ国保や介護保険の掛け金ばかり増やされて生活に困っているのに、こんなドラマ誰が見てやるもんかと高齢の視聴者までが黄門離れしたのである。

(黄蘭)

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