デートにお勧めできない「ピット・ペン親子」異色家族ドラマ

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   <ツリー・オブ・ライフ>2011年カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品。監督は『天国の日々』(1978)でカンヌ国際映画祭監督賞、『シン・レッド・ライン』(1998)でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したテレンス・マリック。1950年代のアメリカ・テキサスの家族の物語と地球誕生から現在までを絡めた、異質でかつてないストーリーを圧巻の映像美で描き出した。家族の父親役をブラッド・ピット、その息子が成長した姿をショーン・ペンが好演している。

   オブライエン夫妻とその3人の息子は、テキサスで平穏な生活を送っているように見える。実際は、しつけの厳しい父と優しい母の間で、兄弟たちは疑問を抱きつつ生活を送っていた。そんなある日、次男が死亡したという知らせが届く。

監督の脳内見せられているような映像

(C)2010. Cottonwood Pictures, LLC. All rights reserved.
(C)2010. Cottonwood Pictures, LLC. All rights reserved.

   物語は3つの時間軸を行き来しながら進行していく。主人公ジャック(ショーン・ペン)の現在と過去、そして異質なのが地球誕生から人類誕生までという地球の過去。

   CGを駆使した壮大な映像で「地球の過去」パートは描かれるのだが、いかんせん長すぎる。家族の一時代と地球の一時代を対比したかったのかもしれないが、家族本編の内容が霞んでしまうほどのウェイトを置かなくても良かったのでは。ブラッド・ピットの厳格の父親役が意外にもハマッていたこともあるし、家族のドラマをもっと見たかった。。

   しかし、これほど色々な解釈ができる映画は少ない。一見、監督の脳内を見せられているような映像も、観客が自分なりの解釈ができて面白い。受け身になってはいけない、頭をフル回転させ、さまざまなことを考えながら愉しむ映画だ。そういう映画なので、少なくともデートで見るのはおすすめしない。ケンカの原因となるかもしれません。

おススメ度☆☆

野崎芳史

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