2018年 7月 19日 (木)

「月9」に碌な作品なし―先の読める展開と子役だらけのあざとさ

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「全開ガール 第1回~第6回」(フジテレビ)2011年8月15日21時~

   新垣結衣が大人っぽくなった。「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命」で救命医師を演じていた時には、「こんなガキが医師国家試験を通れるはずがない」と突っ込んでいたが、今回は国際弁護士志願の新米弁護士の役でも頭から「嘘つけえ」とは言わないで済む。
   だが、ドラマ自体は計算が見えすぎてバカらしい。何故なら、上司の法律事務所所長・昇子(薬師丸ひろ子)はツンケンした嫌味なキャリアウーマンで、子供は新米の鮎川若葉(新垣)にベビーシッター代わりで押し付ける。若葉は極貧の育ちで、将来は金満男性をゲットしたいと望む典型的な成り上がり志向、学歴とルックスを武器にして虎視眈々とチャンスを狙っている可愛くない女だ。
   そんな女がバツイチの子持ちで、しがない飲み屋の料理人・山田草太(錦戸亮)と仲間たちと保育園で知り合い、次第に惹かれてゆくコメディなのだが。結論は見え透いている。恐らく最後は地に足つけて、日々子供たちと喜怒哀楽を共有し、貧しくても人間臭い草太的生き方が勝つのだろう。まことにわかり易い展開である。
   近頃の月9(ゲック)は碌な作品がない。前回の香取作品も筆者は酷評したが、今回も先が読め過ぎてつまらない。また、「マルモ」で子役が当たったとなれば、保育園を舞台にして子役だらけというのもあざとい。コメディであろうがシリアス物語であろうが、要は人間の真実を描くべきで、テクニックだけでは感動は与えられない。

(黄蘭)

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