2018年 7月 23日 (月)

やっとはまり役得た純名里沙―数少ない宝塚成功組になれるか

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「救命救急士・牧田さおり」(テレビ朝日)2011年8月27日21時~

   宝塚出身の女優はテレビで成功しにくい。今でこそアラフォーの星になったが、天海祐希もテレビに転身後は、長い間「大女、総身に知恵が回りかね」的扱いをされていた。売れっ子なのは真矢みきら数えるほどしかいない。このドラマでバレリーナを演じた純名里沙もイマイチ当たり役に恵まれない。そもそも宝塚時代、歌唱が抜群で、NHKの朝ドラ「ぴあの」の主役に抜擢されたのだが作品そのものが失敗作で、以後鳴かず飛ばず。独特の美人なのに勿体ない。
   今回は芸術至上主義のバレリーナの役で、宝塚という芸能の基礎の出来ている彼女が演じたので、付け焼刃の違和感がなくてよかった。救命士・さおり(浅野温子)が搬送した腎臓病の少女と、歩道橋から突き落とされて脚を怪我し搬送されたバレリーナの梓(純名)とが、実はニューヨーク時代から秘密にされていた実の母子だったという物語である。純名が母親役とは光陰矢のごとしだ。
   日本舞踊界でも洋舞の世界でも、主役を巡っての女の嫉妬やいじめはB級ドロドロドラマの格好のテーマであるが、単純な主役を巻き込む殺人事件では視聴者がついてこないので、今回は腎臓移植でしか助かる道のない少女と、実の母との生体腎移植の問題を絡めて人情ものの要素も加味した。脚本家も苦労するなあ。プロのバレエ団が協力していたので、主役を支える舞台の群舞場面や教室でのレッスン風景の生徒たちの踊りが上手くて見ごたえがあった。

(黄蘭)

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