「雑誌の映像進出」メディアミックスに戦々恐々―見捨てられる低予算・乱造のテレビ番組

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   一人さみしい深夜。買っておいたビスケットをがさごそ取り出して、ボリボリ食べながら仕事をしている。どうも行儀が悪くてすみません。小腹が空いてしまってイライラするんだもの。食べているのはスーパーでたまたま見つけてノスタルジックな気持ちのまま買ってしまった子供用のビスケット。ご存知の方も多いだろう。動物の形をした型に英語でその動物の名前が書いてある、あのバタークッキーだ。久しぶりに食べたけど、これが本当に美味しい!表面にまぶされている塩味がきいていて、食べる手が止まらず、仕事は進まず、ビスケットの袋はあっという間にペシャンコになった。

   そうそう、この味だよと嬉しくなりながら、パッケージを見てみるとモンドセレクション金賞のマーク。いつのまに…。いったいこの賞は何の意味があるのかさっぱりわからないが、とりあえず美味しいし懐かしい気持ちに浸れたので「許す!」なんて乱暴に思いながら、ビスケットを堪能した。

お菓子の匂いがする「4D」映画ってちょっと無理!

   お菓子の味はふと子供の頃に引き戻してくれる力がある。それは味だけでなく、匂いもあるような気がする。甘い香りは子供の心のヒアルロン酸。甘い香りはうっとり豊かな気分に子供をいざなってくれる。

   そう思ってかどうかは知らないが、ついに香りと映画がドッキングするというニュースを見た。以前からアロマが漂ってくるシステムなどはあったが、今回は映像に連動して匂いシートを自分でこするというアナログな方式らしい。それも子供向け映画だ。スクリーンにいきなり数字が表示され、観客は手元の匂いシートで同じ数字を指でこすると、そのシーンにふさわしい匂いをかぐことができるらしい。名づけて「4D」。って、指でこするアナログでもと、驚きのネーミング。もともとヒットした子供向け映画の3D版に、匂いの1D足して4D。いくらなんでもこじつけすぎじゃないか。

   ニュースでは匂いをかぐことで、3D映像がより立体的に感じられると伝えていたが、果たしていかに。ここまでやらないと映画館に足が向かなくなっているのだろうか。苦し紛れに考えた、映画館の生き残り戦略かなのかと思えてしまった。でも子供達はきっと楽しんで映画を観るに違いないけどね。と念の為フォローもしておこう。

平子理沙人気復活を知らしめた実力

   こっちは生き残りなのか、次世代を見据えての戦略なのかで一瞬迷った話がある。著しい活字メディアの映像進出だ。このところ増えたなぁと感じていたが、雑誌と映像媒体のメディアミックス。平子理沙人気復活をお父さんたちにまで知らしめたのも、雑誌と深夜番組がコラボした功績ではないだろうか。詳しい人によると、どうやらこれから続々と出版業界が映像分野に進出してくるらしい。あれだけ出版不況といわれ続けているのに、映像メディアへ手を広げていくだなんて、お金ってやっぱりあるとこにはあるのね~。

   この手の話が新聞社とテレビ局の関係と違う点も興味深い。お金を出して買ってもらう紙媒体が、視聴にお金のかからない映像メディアに果敢に挑んでいく。なかなか面白いことになってきそうな予感がする。しかし、制作者としてはちょっと戦々恐々だ。多チャンネル化に対応するために、製作費がどんどん削られている既存のテレビ商売。ここに知名度の高い紙媒体が入ってこられると、視聴者はどちらを選ぶか。考えただけでもゾっとする。

   ゾっとしたからなんだか温かいものが欲しくなってきた。カフェオレでも入れて、また子供用ビスケットに手を伸ばすとしようかな。すでに私の生活に進出しはじめた食欲の秋。これにはなかなか困ったことになりそうだ。

モジョっこ

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