スタンダール怒っているぞ!安っぽい復讐譚―「韓流本家」意識空回り

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「赤と黒 第1回~第3回」(BSプレミアム)2011年9月4日、5日22時~

   俳優の高岡蒼甫がネット上で「フジテレビは韓流だらけ」と書いて顰蹙を買ったが、韓流だらけはフジテレビだけじゃないぞ。NHKも「イ・サン」とか「トンイ」とか韓国ドラマだらけだった上に、また今回、日韓共同制作ドラマである。しかも、「赤と黒」は17回の長尺ものであり4日から連日夜遅くの放映なので、疲れる。
   思えば、かつてNHKは「冬のソナタ」をおっかなびっくり当時のBSで集中放送して視聴者の反応を計った。結果的にはビッグヒットとなり、韓流の先鞭をつけた本家はこっちだいと思っているらしい? で、「赤と黒」である。さぞやスタンダールが泉下で怒っているに違いないと思う。安っぽい復讐譚に題名をパクるなって。
   加えて韓国物は名前が覚えられない。チョンだのチュンだのニョンだのソンだの「ン」止まりが多くて、男性は主役級の顔が似ているし、女性も、言っちゃ悪いが似たようなお目目パッチリの整形美人(?!)だらけで個性がない。現代劇では特に区別がつきにくい。
   「冬ソナ」のイ・ヒョンミンが監督しているので、テンポも物語の展開も劇伴も悪くないが、子供時代の確執で大富豪のヘシングループに復讐を誓い、次女に近づいた主人公のシム・ゴヌク(キム・ナムギル)が、スタントマンをやりながら野望を遂げる過程が進行中。宣伝文句には悪魔のような男と書いてあったが、全然凄味はないし、むしろ優しい男だ。財閥の描き方がワンパターンだしなあ。

(黄蘭)

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