難しいテーマ・ISに挑んだ努力賞―近ごろテレ東ドラマいい

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「IS(アイエス)男でも女でもない 第8回」(テレビ東京)2011年9月5日22時~

   テレビ東京はこのところ連続ドラマの分野でも頑張っている。いたずらに視聴率競争には入らずに、独自で強烈な問題提起になる素材をテーマに選んで、作りにくい内容でも果敢に挑戦している。その精神だけでも「蘭マーク」半分は追加してやりたい。死刑囚の「モリのアサガオ」、思春期の生徒と性についても真摯に格闘する「鈴木先生」、そして今回の「IS」は肉体的に男でも女でもないインター・セクシャルの少女(少年?)を扱っている。脚本・寺田敏雄。努力賞だ。
   4,500人に1人の割合でアイエスは生まれると言われるが、卵巣や精巣などの性腺、染色体が男性型、女性型のどちらかに統一されていないか、あるいは曖昧な状態で生まれてきた先天性疾患である。ドラマを見る限り、性器の部分がどうなっているか具体的には示されないので、見ている方はさっぱりわからない。性同一性障害とも違うからややこしいのだ。主人公も年齢によって男や女に代わる。
   星野春(福田沙紀)と相原美和子(剛力彩芽)は白咲高校の生徒でIS、夫々の家族が悩みながら育ててきたが、春はついに学校で告白してしまう。明るく対応する家族と世間を憚って子供を家に閉じ込める母親と様々で、共通しているのは世間の理解が追いついていない苦労である。先輩男性を好きになって軋轢が生まれる春の恋物語が進行中だ。作り手も具体的詳細には戸惑っているらしく、いまいち展開に説得力が欠けているが、それは仕方ないことなのだろう。

(黄蘭)

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