車も運転!脳卒中マヒの画期的リハビリ「促通反復療法」のマジック
6人に1人は発症する脳卒中。発症後にマヒが残り、6か月経つとリハビリの効果も期待できなくなるという。淵脇悟さん(64)は脳卒中で倒れてから2年間リハビリを続けてきたが、茶碗を持つこともできなかった。ところが、鹿児島大学医学部の川平和美教授が開発した「促通反復療法」のリハビリを受けたところ、2か月ほどでコップの水がひとりで飲めるようになった。この画期的なリハビリはどんなものなのか、どこで受けられるのか。家族の脳卒中後遺症に悩む人には必見だった。
手首回しながら神経を刺激
「NHKスペシャル」でも紹介された淵脇さんのリハビリの様子が流れた。川平教授は淵脇さんの手首を回しながら腕をマッサージしたり、薬指で淵脇さんの親指の下をポンと叩いたりする。こうすることで脳から手に指令を送る神経が再生するのだそうだ。淵脇さんはこうしたリハビリ治療を2か月受け、退院後は車の運転も植木仕事もできるまでに回復した。
スタジオでも川平教授がゲストの六角精児(俳優)を患者に見立ててやってみせる。と、あら不思議! 六角は「前より手首や腕が動き安くなった感じです」という。もちろん、六角に脳卒中のマヒなどないが、健康な人でも手が動きやすくなる効果があるのだ。
六角「ほんとにマジックですね」
どこで治療受けられるのか
「促通反復療法」は名前の通り、脳から各部位への神経の通りを促し、それを反復することで、いったんはダメになった神経を再生するリハビリ法だ。番組後半ではファックスで質問を受けて、川平教授が答えていく。
Q「発症してから長期の人は無理でしょうか」
川平「重症患者には残念ながら効果が少ないですね」
ただ、狙った指をほんの少しでも動かせるなら、回復を期待できるそうだ。
Q「どこの病院で受けられるのでしょうか」
川平「鹿児島大学の付属病院への問い合わせが殺到しておりまして、ひとつひとつにお答えできない状態です。いま全国各地で促通反復療法を講習中なので、詳しくはHPでご覧ください」
Q「保険の適用になるのですか」
川平「患者さんのリハビリをしているドクターが判断すれば受けられます」
キャスターの柳澤秀夫解説委員「病院でダメと言われても、あきらめないことが大事だよね」
あさイチは「NHKスペシャル」や「ためしてガッテン!」などの素材を縦横に使えるから、こういうテーマになると実に中身が濃い。
磯G