2024年 4月 26日 (金)

さて、どうする!?小沢チルドレン―元秘書有罪で御大ピンチ

   大方の予想に反し、1歩も2歩も踏み込んだ判決だった。小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる事件で、東京地裁は昨日(2011年9月26日)、小沢の元秘書3人に対し執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。「朝ズバッ! けさの顔」コーナーはこの3人の秘書。水曜日のコメンテーター、若狭勝(東京地検元特捜部副部長)が出演して解説した。

政治資金規正法「抜け道」許さない判決

   若狭は今回の判決の特徴について、「被告の供述調書なしに、状況証拠だけで有罪とした」点をあげる。三屋裕子(スポーツプロデューサー)も「供述調書が採用されないのに有罪とは意外だった」と感想を話す。尾崎弘之(東京工科大学教授)は「お金の不透明な流れは許さない。これが政治資金規正法の趣旨だというメッセージをはっきり示した。画期的な判決だ」と受け止める。

   被告の1人、元秘書の石川知裕衆院議員は「事実に基づかない判決」と不満を述べ控訴の意思を明らかにした。これに対し、杉尾秀哉((TBS解説・専門記者室長)は「法廷で3人は複雑な金の流れについて合理的な説明がまったくできなかった。小沢さん自身も説明していない。それが今回の判決の決め手になった」と解説した。

   判決では、国民の多くが疑問をもっていた金の流れについて、土地購入資金4億円の複雑な出し入れやウソの記載をしたのは水谷建設からの裏献金を隠すためだった、とわかりやすく、すっきりと認定した。

小沢裁判も「状況証拠」同じ

   次の焦点は来月6日から始まる小沢の裁判への影響だ。若狭は「直接は影響しないが、状況証拠は同じなので、少なからずある」と見る。また、小沢の道義的、政治的責任について、杉尾は「仮に小沢さん自身の裁判で無罪だったとしても、秘書の監督責任、政治家としての道義的責任はずっとついて回る」と指摘する。

   司会のみのもんた「小沢チルドレンはどうするのでしょう。小沢さんを支持する国会議員はたくさんいらっしゃいますが、その方たちはどうするのでしょう」。

   自民党の金権体質を批判し、こうした事件のたびに議員辞職や証人喚問を求めてきた民主党。立場が変われば主張を曲げる、となれば国民から笑い物にされるだけだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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