サンデル教授の「究極の選択」大人も巻き込む「頭脳ゲーム」

印刷

「マイケル・サンデル 究極の選択 第3回 私たちはテロにどう立ち向かうべきか」(NHK)2011年9月23日22時~

   ハーバード大学で大人気になったマイケル・サンデル教授の白熱講義は日本でも受け入れられてきて、そのテレビ版である。とにかく、超インテリという風貌の教授を見ているだけで面白い上に、捌き方が見事である。画面にはアメリカと中国と日本のエリート大学生たちが討論要員で並び、ニューヨークのスタジオにいる教授の進行に加わるのである。日本人は東大や慶応などの学部・院生たち。

   オサマ・ビンラディンの殺害は正当な行為であったか。即、殺して当然だったという学生と裁判にかけるべきだったとする学生。一般人も乗っている飛行機が、自爆テロを目的としてハイジャックされた場合に撃墜するのは正しい行為か。この2つだけでも題名通り究極の選択を迫られる難問で、彼らの発言が夫々に真っ当なのだ。

   教授はディベートさせるけれども結論は出さない。球を投げかけて更に彼らに考えさせる。見ているわれわれにはエキサイティングなトークショーでもあるし、否応なく巻き込んで選択について考えさせる頭脳ゲームにもなっている。近頃の地上波テレビがガキの遊び場に成り下がっているので、やっと大人の見るものに出会えたという感じである。ただし、コメンテーターとして座っていた作家、シェフ、ダンサーには聞くべき発言もなく、いらないし、日本側の学生がどんな基準で選ばれた人たちか簡単に説明した方がよかった。語学力の差でもなさそうだし、多少偏った人選に見えたからである。

(黄蘭)

採点:1.5
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼
シニアの健康ライフ
Slownetからのおすすめ記事(提携)

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中