石丸謙二郎ちょっとケチ?神田で見つけた職人技に300円はないでしょ

印刷

ぶらり途中下車の旅(日本テレビ系10月8日あさ9時30分)>町の秋を探しながら俳優の石丸謙二郎が出かけたのは、千葉県市川市の本八幡から下町を通過して新宿を結ぶ23・5キロの「都営新宿線」。これぞ職人技というのが登場しました。

下書きのなく注文受けたその場でネーム刺繍

   小川町で下りて神田をぶらりしていた石丸さんが見つけたのは「藤原ネーム」という看板。「いったい何するところなのだろう」と入ってみると、そこにはいかにも頑固そうなオジさんがいて、その前には古ぼけたミシン、周りにはさまざまな糸巻きが積み上がっています。中に入っても、何をするお店なのかさっぱり分かりません。

   「あのう、ここは何を売る店なんですか」と石丸さん。

「説明しても分からないからさ。名前はなんていうの?」
「石丸謙二郎です。石に丸、けんは言べんの…」

   それを聞いたオジさんはそばにあった布きれをミシンにはさみ、忙しそうに手を動かして何かを縫っていきます。ものの5分とたたないうちにできあがったのは、「石丸謙二郎」という刺繍。

「あっ、背広の内ポケットや帽子なんかに付いている名前の刺繍ですか」
「そうそう」

   ネーム刺繍は最近はコンピューターが主流で、昔は10軒ほどあった手仕事のネーム屋も、いまやかいわいに藤原ネーム(電話03・3251・1089)1軒だけ。この道40年の職人さんは、下書きも何もないところに、注文を受けたその場でネームを縫っていきます。漢字やひらがなばかりでなく、ハートの飾りがついたローマ字体も難なくこなします。石丸さんはハンカチを出して名前を縫い付けてもらいました。

「うわあ、使うのがもったいないですね。で、おいくらで?」
「値段は決まってないの。気分でもらってるから。おおマケで300円でいいや」

   言われた石丸さん、100円玉3つを渡します。でも、「世界でこれ1枚しかないっていうことですよね。素晴らしい」と絶賛してたんだから、ちょっとそれはないでしょう。たとえ3000円といわれても納得しちゃう出来映えなのですから、1000円札とは言いませんが、せめて500円玉で「おつりは結構です」ぐらいは言わなくちゃ。なにしろ、粋な下町なんですから。

発祥地・小松川で「小松菜づくしランチ」

   石丸さんが寄り道した駅でもう一つの注目は瑞江。ここには面白いランチがありました。銀扇(電話03・5636・8055)というお店です。まず「小松菜醍醐炒め」は小松菜とサーロイン、からすみの野菜炒め、かつお節と合えた「小松菜土佐合え」、小松菜を炊き込んだ土鍋ごはん、ちりめんじゃこを散らした小松菜サラダ、デザートまで小松菜のヨーグルトシャーベットです。小松菜づくしというわけですが、そう、江戸川区小松川付近は小松菜の発祥地なのです。徳川将軍吉宗が鷹狩りに訪れたときに食事に出され、うまさに感心した吉宗が「小松菜」と名付けて以来、産地になっています。

   石丸さんがことのほか気に入ったのが土鍋ごはん。

「秋なのに、春のような小松菜のいい香りがします」

   お店ではその日の朝にとれた小松菜だけを使っているからです。これで1500円は安い! 秋だからと遠くへ出かけなくても、いつもの電車を途中下車してぶらぶら歩いてみれば、新しい発見、新しい味に出合えます。

梅原萌

  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報PR
追悼
シニアの健康ライフ
Slownetからのおすすめ記事(提携)

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中