松嶋菜々子「不気味でワル(?)の家政婦」面白い―やるじゃん日テレ

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「家政婦のミタ 第1回」(日本テレビ)2011年10月12日22時~

   久しぶりの松嶋菜々子が不気味で能面のような家政婦とは考えたな、日本テレビ。以前「女王の教室」で天海祐希に怖い女教師をやらせたのと同じ発想だ。脚本、遊川和彦。しかも、他局の「家政婦は見た」で、見かけは平和で豊かな家庭が、一歩中に入ると確執だらけという覗きの醍醐味ドラマを刷り込まれている視聴者は、「おもしろそー」とみることになる。やるじゃん、日本テレビ。
   まだ若い母親が死んだ(自殺らしい)ばかりで混乱している阿須田家に、晴海家政婦紹介所から三田(松嶋菜々子)が派遣されてくる。当主も若い恵一(長谷川博己)で、子供が4人いるがてんでんばらばらに荒んでいる。末っ子は母に会いたいと泣き、長女は母の遺品なんか棄てたいと言うと、三田はいきなり遺品の数々を庭に放り出して火をつける。危いではないかと文句を言いに来た隣家の主婦には、ホースで水をぶっかける。家事万端は完璧だが、ブチ切れると殺人もやりかねない女だと思わせるのが第1回の山場である。
   薄暗い玄関前に帽子を目深に被って現れた時から、何を考えているかわからない家政婦がサスペンスを醸成してゆく展開なのだろうが、深読みすると「女王の教室」でもそうだったように、実は三田はいい人でバラバラ家族の再生に貢献するのかもしれない。何故なら、視聴率女優にして2児の母親の松嶋が、イメージダウンキャラのオファーに応じる筈がないからである。ワルの方が面白いのだが。

(黄蘭)

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