当世風町おこし・村おこし―金ピカ箱モノから「つながり」や「町の誇り」

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   「地方を変える『コミュニティデザイン』」(放送タイトル)が注目を浴びているそうだ。コミュニティをデザインする――と言われても、なにをどうデザインするのか、ジャパンをキャストするとかいう社名と同じぐらい、ぴんと来ないところがある。

派手なイベント、商業施設、テーマパーク、美術館はもう限界

   番組で扱われていたのは、平たく言えば、当世風の地域活性化、町おこし、村おこしの類であった。当世風というのは、経済停滞のなかで地道にやるといった世相を反映しており、箱モノから人へ的な流れをくむこと、「住民主体」なことで印象づけられていた。

   こうした手法は、昔なつかしの町おこしへのアンチテーゼでもあるらしい。かつてニッポン華やかなりしころには、広告代理店やコンサル会社が自信満々に提案した、派手なイベント、商業施設、テーマパーク、美術館などが次々と花開いた時代が、たしかにあった。しかし番組によれば、その手の試みはあまり成功していず、限界もわかってしまったのだという。

宮崎県延岡市の商店街活性化に地元100人参画

   番組には、コミュニティデザインを手がける「コミュニティデザイナー」(番組の呼称ではない)が登場した。金ぴか時代の、ノリにノってる全能っぽいプランナー、ハイパーなクリエーター、やり手コンサルタントのたぐいとは違う雰囲気だ。情熱的で自信家らしい調子があるが、わりと身近にいそうな感じもする。

   人と人とのつがり、町への誇り取り戻すことなどがモットーだといい、彼がやることには「気づきをうながすコーチ」的な要素をたぶんに含んでいるようである。

   手がけるプロジェクトのひとつに、宮崎県延岡市の駅付近(商店街)活性化がある。そこでは、一番土地にくわしく、課題を共有している地元の人たち100人ほどに集まってもらい、アイデアを出し合ってもらう会合が行われていた。地元の人々がポジティブに取り組み、デザイナーは助言、リードしたり、案をまとめたりするようだ。

   このプロジェクトの成否はまだわからないが、見た目は地味でも、楽しい企画が生まれそうな気配は漂わせていた。

NHKクローズアップ現代(2011年10月18日放送「地方を変える『コミュニティデザイン』」)

ボンド柳生

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