「南極大陸」綾瀬はるか・堺雅人の絡み余分…風景と史実だけで圧倒的迫力

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「南極大陸 第1回」(TBS)2011年10月16日21時~

   初回視聴率22・2%、取り敢えずTBSはホッとしているだろう。今は15%で御の字の時代だから。大成功でもなく大コケでもない絶妙な数字である。木村拓哉渾身の南極観測隊副隊長と随分金をかけたセットにエキストラ、樺太犬の名演技(?)、主役級俳優を掻き集めた大盤振る舞い、開局60周年記念ドラマとして力は入っている。
   ただ気になるのは、よほど不振局として自信がなかったのか、少ない成功例からのイイとこ取りが目立つ。「JIN~仁」の煽り劇伴そっくりの音楽、綾瀬はるかの義妹、宗谷改修シーンでの職人たち群像の演出は「華麗なる一族」の溶鉱炉の場面と似ている。おまけに人気子役の芦田愛菜ちゃんを樺太犬飼い主の孫で出演させているが、可哀想に北海道の大地を犬と駆ける子供なのに血の気のない青い顔で、恐らくは酷使され過ぎて寝不足なのだろう。児童虐待に近い。
   文句はこれくらいで。東大で地球物理学を専攻する助教授の倉持岳志(木村拓哉)は敗戦国としてバカにされた欧州の会議から帰国して以来、南極観測実現に奔走する。子供たちの募金が国民を動かし、ついには戦後最大の国家プロジェクトとして動き出す。宗谷を改修して砕氷船にする困難、犬橇のための樺太犬調達の苦労などをいちいち克服しながらやっと出航に至るまでが第1回の内容だ。意地悪をする官僚の氷室(堺雅人)や義妹との男女の愛などは無理に入れる必要もない。風景と史実だけで圧倒的な迫力なのだから。

(黄蘭)

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