タイ大洪水でエビ握り値上がり?直撃される日本の食卓・外食産業

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   タイでは来週にも再び大雨が降ると予想され、首都バンコクも大洪水で水没する危機が迫っている。チャオプラヤ川沿岸の工業団地に工場を持つ日本企業は次々と撤退を始めているが、自動車やカメラ、電子機器などの工業製品ばかりでなく、日本の食卓にも大洪水の影響が及んできた。

輸入エビの半分以上がタイ産

   森本健成キャスターは「アジア屈指の工業地帯といわれるタイで、これまでに460社の日系企業が操業停止となり、さらに被害が拡大されるのではと見られています」と伝える。自動車メーカーなどが工場操業停止で打撃はもちろんだが、私たちの日常的な食生活にも影響が出始めている。タイは日本の外食産業の食材供給・加工の一大拠点だからだ。

   森本「タイ国内の日本料理店やハンバーガー店、フライドチキンのフランチャイズなどに影響が出ていますが、洪水問題が解決されなければ、日本への影響は免れません」

   ゲストの西濱徹(第一生命経済研究所主任エコノミスト)も「現在、日本が輸入するエビは年間約7万トン。このうちの半分近くがタイからのもので、洪水が長引けば被害は甚大になると思われます」と解説する。すでにタイ産のエビの卸価格は5%値上がりしている。大手すしチェーンでは売り上げの2割以上がエビに握りや天ぷらだが、競争が激化しているこの業界で、値上がり分を小売価格に転嫁するのは難しいと頭を悩ませている。

おせち料理の材料が揃わない!

   商社も担当社員をタイに派遣して、魚介類の養殖場や加工工場の操業が続けられるかどうか、時間単位で報告させているという。

   タイではエビだけでなく、日本向けに串に刺した焼き鳥、魚の切り身、卵製品、冷凍の総菜、麺類などを生産している。これらの供給がストップしたり値上がりしたりすれば、外食産業だけでなく、家庭の食卓も直撃する。これから年末にかけては、おせち料理の材料などの不足や値上がりが起こりそうだ。

NHKクローズアップ現代(2011年10月24日放送「タイ大洪水 日系企業の苦悩」)

ナオジン

文   ナオジン
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