2024年 4月 20日 (土)

カリスマ料理研究家の神の声「好きなものを好きな時に食べていいのよ」

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   ここのところ秋の食欲がとどまる気配がなくって困ってます。そんな人、いませんか。私もその一人。あれやこれやと頭の中で料理が浮かんできて思わず口の中にその味が広がってくる。

   こうなると、もう食べずにはおられない。どんな深夜だろうと、ガサゴソと料理を作るか、コンビニへと走ってしまっている。ア~、ダメダメ、夜中に食べたら牛になると思えば思うほど、脳の働きは『食べちゃえ!食べようよ!食べないの~~』という悪魔のささやきにあらがえなくなってしまう。それもお腹がペコペコで倒れそうというわけでなく、食べなくてもガマンができる程度の空腹時におこるからタチが悪い。どうせ、自分はささいな誘惑に負けちゃうんでしょ。だったらそんなに葛藤しなくてもいいんじゃない、とまたまた悪魔が言ってくる。

   かくして、何か吹っ切るかのようにガツガツと食べる。それでもって太る。哀しいかな、30歳を過ぎてから食べた結果だけは成果として出て来てくれる。他は頑張ってもダメだったりするのに…。お腹だけは立派な太鼓のようにドテっと成長してくれた。

ただし条件付き!「若い時はね」がクセモノ

   秋の食欲の勢いが減速しないのは、このところの温暖な天気のせいじゃないかとも思って見る。秋が続いているから、食欲も同じように旺盛なのか。それじゃぁ、ちょっと寒くなったところで食欲というやつは減ってくれるのか。そ~んな都合のいい話はないよね。わかってる。くだらない思考が頭の中をグルグルと巡るわりには、また食べてしまう。

   そんな私に、神の声かとも思うアドバイスをかけてくれた方がいた。

「若い時はねぇ、好きなものを好きな時に食べていればいいのよ」

   こう仰って私を窮地から救ってくださったのは、主婦から絶大な人気を誇り、今やその活動範囲が世界にまで広がっている料理研究家。彼女の言う「若い」はどこまで指すか分からないけれど、自分はきっとその対象年齢に値すると思ってもいいのだろうと解釈している。もはやストレス解消法は飲食という人間なので、こんなイイことを言われたら天にも昇りそうな気分だ。

   そして、「ある程度の年齢になると、油ものが食べたくても体が受け付けなくて食べられなくなったりするんだから、美味しく食べられる時に味わっておきなさい」と救いの言葉は続いた。そうだよねとまた自分を納得させて、「今は食べてもいいことにする」瞬間を数多く作ってしまっている今日この頃だ。

歳をとると脂っこいもの食べられなくなる科学的根拠

   ある科学者によると、加齢により脂っこい食事よりもあっさりした味付けの食事に移行するのは、日本の食文化独特の話だそうだ。子供の頃に食べた「和食の薄い味」を記憶していて、それほどエネルギーが必要となくなった年齢になると、油ものより和食の方に食指が動くらしい。

   しかし、欧米のように油の食事しか食べてこなかった人は、年寄りになってもステーキをガツガツ食べられるのだという。これはいいことのように見えて、実は「貧しい味覚の記憶」の結果で、子供のころからあっさりした味の食習慣がないと、年齢に不相応な高カロリーな食事しか取ることができないんだそうだ。確かに、アメリカなどで白髪でヨボヨボに見える老夫婦が、ガッツリお肉を平らげているシーンなどは、映画でも見たことがある。

   この事実を教えてくれた科学者先生は、とにかく米を食べなさいと力説してもいます。日本人はおかずとごはんを口の中で一緒に食べることで、おかずの味をごはんが薄くするのだそうだ。それでなくても薄味の和食のおかずを、ごはんでさらに薄くして実際は食べているというわけ。これも日本人独特の食べ方らしい。こうすることで、薄味に慣れることができる。

   いい天気が続き、今年の秋はまだ終わりそうにない。となると、私の秋の食欲もしばらく続きそうだ。

モジョっこ

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