TPP八方食い違い―閣僚も米国も「野田首相からそう聞いていない」

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   きのう15日(2011年11月)の参院予算委で、TPPをめぐる情報の食い違いに自民党の山本一太議員がはげしく噛み付いた。野田首相はハワイで、「交渉参加に向けて関係国との協議に入る」と表明したが、これに鹿野農水相が「交渉参加を前提としないと理解している」と言ったもんだから話がおかしくなった。首相は「入らないという前提も、入るという前提もない。予断を許さないということ」と他人事みたいに言う。

「二枚舌じゃないか!」「別に詐欺じゃありませんよ」

   山本議員は「協議の次第では交渉に参加しないという選択肢もあるのか」と聞いたが、野田は直接答えず「国益を損ねてまで交渉に参加することはない」とムニャムニャ。山本が「二枚舌じゃないですか」と語気を荒げても、「国内でも国外でも同じことを言っている」とシレっとしている。

慎重にというのも…

   食い違いは他にもあった。コメについてはあいまいに「センシティブな品目」、医療につい ては「制度を壊してまで参加はしない」といったが、山本の「コメが例外品目にならないということはありえないということか」に、「別に詐欺じゃありませんよ。医療制度も農村も守り抜く」

   さらに、野田・オバマ会談について、ホワイトハウスが「野田首相は全ての品目を交渉に乗せるといった」と発表したことに日本政府が異をとなえ、米政府はこれを認めたが、発表そのものは「非公式、公式のやりときをまとめたものだ」と訂正はせず。野田も訂正は求めないとした。国内の反対派にははっきり言わず、外へは「参加」ということはよくあることだ。

買い物に並んでるのに、買うか買わないか決めない客

   TBSの播磨卓士・解説委員は 「『交渉参加に向けて協議』はよくわからない表現。アメリカ人にわかるわけもない。TPPは全ての品目をテーブルに乗せるのは当たり前。例外はあると」

   司会のみのもんた「慎重にという言葉が飛び交っていたが、これもわからない」

   播磨「そのまま国内で言うわけにはいかない。国外では何のために来るのかといわれるのが苦しいところ」

   みの「参加国が増えるわけでしょう」

   播磨「日本が入るから増えるという面は、日本は高く売れるところ。それをこの論争で値打ちを下げている。交渉としては下手」

   慶応大教授の片山善博は「議論してないといけないのに、しないまま行った。変ですよ。買い物に並んでるのに、買うか買わないかわからないといっているようなもの」

   みのはここで桜田門の変を持ち出したので、誰も反応できなくなっちゃった。まあ、確かに似てなくもないけど…。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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