2024年 4月 25日 (木)

大震災見舞い口実に覚せい剤密輸急増―過去最高の恐れ

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   覚せい剤が主婦や高校生の間にいよいよ広がっているという。芸能デスクの前田忠明が元麻薬Gメンを取材し、珍しく芸能以外の覚せい剤の話を伝えた。

「厚生局麻取」元女優・森香名子の逮捕現場映像を公開

   元女優の森香名子被告(37)と、生活を共にしていた鈴木雅蘭被告(27)が22日(2011年11月)、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで起訴された。森は覚せい剤取締法違反の罪で現在服役中の元俳優、清水健太郎受刑者の元妻。

   目に余る一般への広がりを警告する狙いがあったのだろう。関東信越厚生局麻薬取締部は今月1日に東京港区の森の自宅マンションで逮捕した時の映像を公開した。覚せい剤を探す女性麻薬Gメン、ガスコンロのなかから白い結晶の入った小さなビニールの袋を発見する。ベッドに横たわっていた森が「塩ではないか」とシラを切るが、簡易検査で白い結晶は覚せい剤と判明する。熊の貯金箱や預金通帳の間からも覚せい剤が発見され、合計2.5キログラムと大量だった。調べに対し、森は「2人で使った」と容疑を認めている。覚せい剤を始めた動機については「前の旦那さまに教えられた」という。

「家族が心配でやってきた」と入国

   前田によると、大震災で混乱しているスキを狙って、「震災で家族が心配なのでやってきた」と言ってありとあらゆる密輸ルートから入りこんできているという。成田空港などで東京税関が押収した覚せい剤の量は02年20キログラムだったのが、昨年は257キログラムに激増、今年1~6月もすでに138キログラムに達し、過去最高になる怖れがあるという。

   密輸入激増に歩調を合わせるように、「芸能界うんぬんというより、住宅街の裏道で密売が行われている状況で、(買い手は)主婦や高校生にまで及んでいる」(前田)という。

   司会の小倉智昭は「周辺の人は、よく見れば何かおかしいゾといった反応があるはずなんですがね」というが、初期の段階ではそれが分からない点が覚せい剤の怖いところだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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