世界一不幸顏が似合う木村多江に期待―常軌逸したDVなぜ逃げない!?

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「カレ、夫、男友達 第4回」(NHK)2011年11月22日22時~

   この素っ気なくて魅力のないタイトルのために、視聴意欲が湧かなかったのだが、嬉しい誤算で拾い物ドラマである。江國香織の原作、脚本が浅野妙子。3姉妹、長女の多田麻子(木村多江)、次女の犬山治子(真木よう子)、三女の育子(夏帆)はそれぞれ男関係で問題を抱えている。麻子の夫・邦一(ユースケ・サンタマリア)はエリート銀行マンだが独占欲が強く猜疑心のカタマリで、麻子に対する常軌を逸したDV家庭内暴力がエスカレートしている。
   例えば、妹たちにはニコニコ顔して、妻だけになると押し倒して頭からマヨネーズをかけたり、怖くなってベランダに逃げた麻子が掴まった柵から髪をひっつかんで引っぺがし物を投げつける。なんで逃げ出さないのかと思うが、麻子は「自分は幸せな専業主婦だ」という顔をしてきた手前、夫の愛情の裏返しだと理解したつもりになって我慢している。そんなの、ありか? 今の女は逃げるだろ。
   育子はファザコンで、父親(長塚京三)が母(高畑淳子)と離婚して若い女と再婚したことがトラウマになっている。父親への抜きがたい愛憎に苦しむところを大学院生の夏帆が繊細に演じて拍手ものだ。主役はキャリアウーマンの治子だが、真木よう子は「龍馬伝」のお龍役でも感じたが、エロキューションがよくなくてセリフが聞き取りにくい。ステレオタイプのキャリア娘で陰影に欠ける。世界一不幸顏が似合うと言われる木村・麻子の今後が1番の期待。

(黄蘭)

採点:1.5
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