2018年 7月 20日 (金)

浅野忠信コメディも渋い―耳かき抜けなくなったクールな殺し屋

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世にも奇妙な物語2011 秋の特別編(フジテレビ系11月26日よる9時)>出演俳優が松下奈緒、三浦春馬、水川あさみ、浅野忠信、志田未来…と、筆者の好きな俳優ばかりだったので、期待はパンパンにふくらんでいた。とくに浅野忠信はドラマで見られる機会はそうそうないので楽しみだった。

三浦春馬マトリックス風「入札じゃんけん」

   浅野忠信は雰囲気を出すのがうまい。ダンディズムをなにより優先する殺し屋が、仕事の前に耳かきをしたら耳かき棒が入り込んでとれなくなってしまって……という「耳かき」という話。浅野忠信がひと昔前の中国らしき街をトレンチコートを着て歩く姿が渋い。しかし、耳かき棒がとれない。なんとも間抜けな状況にもかかわらず、冷静に殺しをやろうとするギャップがおかしい。クールでちょっと残忍さを感じさせる浅野でなければできない役だ。

   耳かきがくすくす笑えるようなコメディだったのに対し、三浦春馬の「JANKEN」は少年漫画を実写化したようなアクションコメディ。テレビ東京あたりの深夜ドラマにありそうなノリで面白かった。じゃんけんの弱い建設会社社員が、仙人のような男にじゃんけん道なるものを教わり、会社の命運を背負って「入札じゃんけん」で勝負をする。勝負シーンはやたらアクロバティックで、マトリックスを意識したような映像になっている。じゃんけんでここまで話を盛り上げたのはすごい。

   全体的には、「世にも奇妙な~」というタイトルの割にはいまひとつインパクトに欠け、印象に残る話はなかったように思うが、それぞれの俳優の新しい一面や個性が引き出されているところが良かった。

(てらっち)

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