2018年 7月 19日 (木)

チャット交換殺人!?机の上のトリック―作家40周年ならこんな駄作もOKか

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「金曜プレステージ 夏樹静子作家40年記念 第三の女」(フジテレビ)2011年12月2日21時~

   作家生活40年記念ドラマのタイトルに惹かれて見たら、箸にも棒にもかからない大欠陥商品で、2時間を無駄にし大損した。呆れるばかりの駄作である。九州の病院の小児科医・大湖(村上弘明)はチャットで話し合う女から、永原翠という女性を殺したいと言われる。大湖もまた、上司の教授(津川雅彦)が発癌性のある薬で入院児童を何人も死なせたので許せぬ、殺したいと思っている。
   で、交換殺人の始まりなのだが、勿体つけて、史子と名乗ったチャットの女とパリ郊外のプチホテルで会うが、顔は見ないままキスだけ交わす(そんなバカな、ありえねぇー)。翠には妹・茜(菊川怜)がいて、好意を寄せられる。パーティーで黒服の女と話した後で教授は毒殺され、いよいよ大湖は翠を殺さねばと焦る。
   何がバカバカしいといって、医者ともあろうものが、たかが、如何わしいチャット仲間で顔も知らない女と、いきなり交換殺人に走るはずがない。しかも、九州の医者が仕事をホッポって箱根(翠も茜も箱根の宿の娘)の辺りをうろうろしたら一発で疑われる。それなのに箱根の森で翠を付け回してついに殺すのだ(!)アホか。
   物書きが机の上でトリックだけ考え、捏ね回して書いた愚作の見本のような出来損ないドラマである。テレビ化のスタッフも、何十周年の作家の書いたものだと遠慮せずに突き返す勇気を持つべきだ。時間とカネの無駄遣い、フジテレビから慧眼の主は消えたのか。

(黄蘭)

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