「金正恩は本当の権力持ってない。冒険主義の恐れ」(安倍元首相)

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   北朝鮮の最高権力者・金正日総書記の突然の死で、拉致問題や核ミサイル問題はどう動くのか。「とくダネ!」は安倍晋三元首相や中国の日本大使館元公使の宮家邦彦氏らをゲストに今後を占った。

「苦労知らずのお坊ちゃん。腹いっぱい食べて太っている」

   安倍は2002年、当時の小泉純一郎の北朝鮮訪問に内閣官房副長官として同行した。司会の小倉智昭がその時の金正日の印象を聞く。

どう対応?

   安倍「わりと快活な雰囲気で、頭の回転が速い人でした。方向は間違っているが、合理的な判断ができる人物という印象を受けました。彼が何をやるかということは、比較的予想がしやすい。冗談も言い、小泉首相が『同じ年ですね』というと、『小泉さんの方がお兄さんです』と言っていました。金総書記は2月生まれで、小泉首相は1月生まれということを調べていたのでしょう」

   北朝鮮メディアは3男の金正恩・党中央軍事委員会副委員長を「傑出した領導者」と伝え、後継者となることを明らかにした。しかし、金正恩についてゲストの朴斗鎮・コリア国際研究所所長は、権力基盤はまだまだ脆弱で実質的なトップとして権力を掌握していくのは容易ではないとみている。民衆の間でも「苦労知らずのお坊ちゃん。腹いっぱい食べて太っている」と評判はよくないという。

瀬戸際外交繰り出しながら水に落ちなかった父親

   小倉が「日本はこれからどう対応していくのか、難しいですよね」と聞くと、安倍はこんな危惧を抱いていた。

   「さきほども言いましたが、金総書記は先が読めた。しばしば瀬戸際外交をやりましたが、瀬戸際から落ちない。落ちるぞ、落ちるぞと見せかけて援助を引き出す。気が小さいし、暴発は絶対しないと確信していました。

   今度の金正恩氏は20代の若さ、本当の権力を持っているとは思えない。権力移行期には冒険主義的なことをやるかもしれない恐れはある」

   拉致問題の解決に向けて、アナウンサーの笠井信輔は「世代交代を突破口に、父親のやったことは間違いではなかったかと迫り、1点突破できないか」

   宮家「そのチャンスだと思うが、儒教の国なので親が死んだからといって急に親を批判できるか、一筋縄にはいかない」

   安倍は「日本としては、あなたたちがやっていることは間違い。それを認めて援助を受けなくては立ち直れない。そのことを北朝鮮にわからせることだ。そのためには、北朝鮮に影響力を持っている中国に対し日米韓で提言していくことが重要だ」と話す。

文   一ツ石 | 似顔絵 池田マコト
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