渡辺謙が企画「新宿・歌舞伎町の駆け込み寺」実在モデルの壮絶

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愛・命~新宿歌舞伎町駆け込み寺~(テレビ朝日系12月17日よる9時)>何とも壮絶な、そして魅力的な男の話である。実際に新宿・歌舞伎町で「日本駆け込み寺」を開いている玄秀盛氏がモデルで、ドラマもそのままの名前で登場する。玄氏の活動を知って俳優の渡辺謙が企画した。

暴力団向こうに回して「相談に来た人は絶対に守る」

   「駆け込み寺」を運営する玄秀盛(渡辺謙)のところに駆け込んでくるのは、多重債務者、虐待から逃げてきた者、男から逃れ、覚醒剤を断ち切りたい女たちだ。「相談してくる人を絶対に守る」と腹を据えている玄に、暴力団は容赦ない。しかし、裏も表も知り尽くした玄はひるまない。家出娘を探しにきた母親をトラックに乗せて、暴力団のホストクラブに突っ込み、バリバリぶっつぶしては「ごめんごめん、オバハンと話しててギヤ入れまちがえたんや」とシレッとしている。

   玄がそれまでのカネ、カネの生活から一転、人助けを志したのは、HTLV-1というウイルスに感染していることがわかったからだ。このウイルスは主に母乳から感染し、数十年たってから白血病を発症する可能性がある。感染しても発病しない人の方が多いらしいから、死ぬと思ってしまった玄さんは早トチリだったんじゃない? でも、そうやって生き方を変えたんだから、人間、何がキッカケになるかわからないものだ。

力入っているわりにピンと来ない永作博美との愛

   玄の幼時は不幸この上なし。実母と父親の愛人3人、合わせて4人の「母」のところをたらい回しにされた。「4人の乳を吸った」から、そのうちの1人から感染したというわけだ。しかし、母乳は当然ながら子供を産んだときしか出ない。女4人が4人とも同じ時期に乳児を抱えていたとは都合がよすぎる。昔の後宮じゃあるまいし、庶民の男にそんなことがあるのかしら。女房に乳飲み子を置いて逃げられ、ご近所のよしみで貰い乳をして歩く「浪曲子守歌」(「逃げた女房にゃ未練はないが、お乳欲しがるこの子が可愛い」というアレ――ごぞんじない方のために)だったのならわかるけど。

   それにしても、駆け込み寺の資金難ぶりは見ていて痛々しい。最後に、日本財団から資金提供を受けられるようになったとのことで、少しホッとした。かなり力を入れて描かれている女性ジャーナリスト(永作博美)と玄との愛は、あまりピンとこなかった。

(カモノ・ハシ)

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