北朝鮮コメンテーター番組かけ持ちで同じ話―やっぱりないか新情報

印刷

「金正日総書記死亡報道」(各局)2011年12月19日~

   NHKお昼のニュースから1日中、金死亡情報のチェックが始まった。筆者は疑い深いので死亡のニュースを見て、咄嗟に「暗殺か」と思ったが、列車の中での急性心筋梗塞とか。例によってウンカのごとく北朝鮮関連のコメンテーターが湧いて出たが、元外務省役人の田中均、料理人の藤本健二、大学人の伊豆見元ら各氏が複数の情報番組に出まくって、どこでもほとんど同じ話ばかりする。つまり、かの地のことは何も新しくはわかっていないということだろう。
   翌20日になると、もう金日成死亡時と同じ、国営放送の盛大なヤラセ泣き映像の洪水になった。今回は金正日総書記が最近デパートを視察した映像が残っていたので、ヤラセはデパートのエスカレーターベルトに縋って女が泣く構図だった。不謹慎だが笑ってしまった。ピカピカのエスカレーターを自慢したいに違いない。
   日本では、昭和10年代でも大都会の駅には既にエスカレーターがあった。その差、約70年。別に自慢することではないけれど。閉ざされた国の滑稽とはいえ、同じ地球上の近隣国でのこの違いを死せる独裁者はどう思っていたのか。筆者にはかつての東ドイツ、ライプツィヒでの記憶が蘇った。崩壊後時間が経っていたにもかかわらず、社会主義の抑圧後遺症で人々には全く笑顔がなく、商品を買っても包装もしてくれなかった。独裁者の死にはあの感情爆発で、ヤラセ泣きに参加する人たちの心の声を聞いてみたいものである。

(黄蘭)

採点:0
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中