「原発事故」人災明らか!携帯電話通じない官邸の危機管理センター

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   冒頭からアナウンサーの笠井信輔が怒りを爆発させた。きのう26日(2011年12月)、福島第1原発の事故について、政府の事故調査・検証委員会が中間報告を公表したが、国や東京電力のあまりにお粗末な対応が明らかになった。

東電の初動ミスで次々爆発

   笠井「(中間報告の)中身が本当に信じられない。ちょっと語らせていただきたいんですが」と断って、身ぶり手ぶりを交えて熱弁をふるった。

信じられない
「1号機に関していえば、当初、冷水装置が止まっていることを誰も気づかなかった。結果、爆発しました。3号機に関しては、冷却装置を止めるときに他の手立てを決めないで止めたために7時間ほったらかしになっていた。結果、爆発しました。こういった東電の初動ミスだけでなく、官邸への批判を大変盛り込んでいます。読めば読むほど…、すみません、興奮しましたけど」

   それだけの怒る理由はある。司会の小倉智昭も続ける。

「あのねえ、官邸の地下の危機管理センター、携帯電話が通じないって、バカじゃねえかって」

   アナウンサーの田中大貴が中間報告の内容を説明した。委員会が指摘した問題点をまとめると以下の4点だ。

(1)事前の過酷事故対策の不備
(2)東電の初動対応
(3)被害の拡大防止
(4)政府内の連携不足

   要するに、人災の側面が強かったことが改めて浮き彫りになった。3号機で、もし早い段階で代替注水が進んでいれば、放射性物質の放出量を抑えられた可能性がある、また、放射能がどのように広がっていくかを予測するSPEEDIを活用しなかったため、住民の被ばくを最小限にできなかった。想定外だから仕方ないと考えるのは適切な対応ではない――と東電や政府の対応を厳しく批判している。

リスク取らず有事対応できない日本

   小倉智昭「有事の際のこと、本当に考えていなかったんだね。たとえば、原発が防衛省の管轄にあったら、有事の際の組み立てを徹底的にやるじゃないですか」

   コメンテーターのショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)は「日本はリスク管理が弱いところがある。リスクの裏側にあるのは不確実性。日本は不確実性は受け入れるが、リスクは取らないという体質がある。欧米は逆で、不確実性は絶対受け入れない。リスクはこのぐらいと計算したうえで、リスクにどう対応するか態勢をとるが、日本はこれがない」と話す。

   委員会は今後、菅直人前首相らから聞き取りをして、来年夏、最終報告がまとめ予定だ。初期対応をめぐり、怒鳴り散らしていた前首相からじっくり聞いてほしいものだ。

文   一ツ石 | 似顔絵 池田マコト
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