大震災だけじゃない!1か月後の直下型地震―いまだぱっくり口開ける断層

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   まずヘリからの映像だ。井口成人が「上空からこんなに見えるんですから、地上では相当なもの」とレポートする。畑の真ん中を引き裂いてさらに山林へ、次いで学校やお寺の敷地を通って、活断層の亀裂が延々20㌔キロに及ぶ。

道路横切り畑切り裂き山をズラした20キロ

   東日本大震災のちょうど1か月後、M7.1、震度6弱の地震が起きた。「3.11は横に揺れたけど、これは上がる感じだった」という、いわゆる直下型。断層イコール地震という典型だ。このとき動いたのは、いわき市の西にある湯ノ岳断層と井戸沢断層だったが、実態が大きく伝えられることはなかった。むしろ、福島原発からわずか50キロという距離なのに「ノーマークだった」と東電を非難する話になっていた。

クッキリわかる

   上空から見たのは井戸沢断層だ。中学校から道路をいくつも横切って畑、山林へと続く。井口が今度は地上からリポートした。これがまたすごい。中学校の体育館は全体が大きく傾いていた。それまでは避難所だったが閉鎖になったままだ。駐車場に引かれたアスファルトの白線が途中で30センチほどもずれている。山林では断層の上だけ杉の木が倒れていて、空からでもはっきりとわかる。

   小山全体が真ん中でずれているのが見える場所があった。脇の小川も下流側が下がったために、それより上流はせせらぎなのに、下側は深くなっている。これは野島断層以上によくわかる。田畑が真ん中でずれている。低い方にだけ水がたまって池になっている。これでは耕作ができない。

   断層の上にあった建物は無惨なことになっていた。寺の本堂は土台からなにからが波打って修復不能。別の建物は完全に崩壊していた。真下の活断層が1メートル近くも上下にずれたからだ。以前リポートした、家の下から温泉がわき出したというのも、この地震の結果だったが、因果関係はいまもわからない。8か月たってなお温泉は出ていたが、水温が低いので下水に流すしかないという。

不気味な活断層は2000か所

   案内の首都大学東京の山崎晴雄教授に、井口が「何年に1度くらい?」と聞いたが、「調査中ですが、まだはっきりしない」という。何千年とか何万年とか、そんな可能性もあるらしい。こうした活断層は2000か所あるというが、丹那トンネルを横切る丹那断層など北伊豆断層帯の地震回数は、東日本大震災以来、70倍 に増えているそうだ。まだまだ眠っている活断層はあるということだ。

   司会の羽鳥慎一「活断層は何度も取り上げましたが、今回くっきりとわかりますね」

   井口「空から見ると、大自然のパワーを感じます。しかも、4月11日に地震を起こした断層はこれまでの断層地図に載ってなかった」

   舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「この断層について、東電は調査が不十分だったと認めた。経産省や保安院もそれを認めていたのだから、チェック機能も果たしてなかった。いまになって活断層でしたといわれても、ハイそうですかとはいえない」

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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