2024年 4月 23日 (火)

宮崎あおい「大女優の証明」あの声で蜥蜴喰うかやほととぎす

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「働けるってすごく幸せです。だから、仕事は文句いわずにやる! 全部やる!(中略)2012年はリスタートって感じで。再生、再生です。ゴールはないですよ。このままどんどん年をとっていきます(笑)」

   この潔い言葉は「週刊文春」のカラーグラビア「原色美女図鑑」に出ている綾瀬はるか(26)である。デビュー11年目、人気・実力ともにナンバーワン女優となった彼女のモットーは、来た仕事は「文句いわずにやる全部やる」。

   来年の大河ドラマの主役も射止めた彼女を、「可愛いだけの天然ボケ」という人はもはやいないだろう。彼女が座頭市を演じた映画「ICHI」(2008年10月公開)をDVDで見たが、意外といっては失礼なほどの好演。ビートたけしの「座頭市」よりなんぼかよかった。

岡田准一と携帯メール「私も行きたい。また一緒に(温泉)入ろうね」

   毎年、年末年始の特大号には「生ネタ」がほとんどなく、企画ものや対談、座談会でお茶を濁すことが多いが、今年も例外ではない。唯一といえるのは、文春の宮崎あおい(26)の「不倫疑惑」報道である。年末に高岡蒼佑(29)と離婚した宮崎だが、その裏にジャニーズアイドルとの「不倫」があったというのだ。語っているのは高岡の知人で、彼が所属するプロダクションの元社員。離婚を切り出したのは宮崎のほうからで、11月上旬、六本木の中華料理屋で「もう無理だよ…」と、やり直すつもりがないことを告げたという。

   その後、離婚届が郵送されてきた。だが彼は、高岡名義で契約している携帯の支払い明細を見て「ある特定の電話番号」と頻繁に通話していることに気がついた。高岡は意を決して電話をかけてみた。だが相手は名乗ろうとせず、「何か誤解されていませんか」と繰り返すだけだった。高岡が相手の正体を知ったのは12月6日の夜。会いたいという高岡の申し出に相手が応じて、都内の会員制のバーで会ったという。知人がこう話す。

「程なくして現れたのは、ニット帽に黒縁メガネをかけた、V6の岡田准一さん(31)だった。高岡は、さすがに岡田さんが来たことに驚いた様子でした。岡田さんは、高岡と宮崎の結婚式にも来ていましたからね」

   はじめは相談を受けていただけだと弁明していた岡田だったが、高岡が明細を突き付けると観念して謝った。

「高岡が彼の携帯電話を確認すると、そこには二人の親密さを示すメールのやりとりが残されていました。岡田さんから宮崎さんに送った〈今温泉に来てるよ〉というメールに対し、彼女が〈私も行きたい。また一緒に入ろうね〉と返していたのです」(知人)

   岡田は映画「天地神明」(今年公開)で宮崎と夫婦役。岡田は平謝りで、芸能界を引退するとまでいったという。悩んだ末、高岡は離婚届に判をついた。

   大女優といわれた女性で幸せな結婚生活を送った人はそう多くない。女優と結婚して家庭を両立させるのは容易なことではない。だから多くの女優たちが家庭を持つのを諦め、孤独を通した。宮崎あおいという女優、可愛い顔してなかなかやるようである。あの声で蜥蜴喰うかやほととぎす。彼女が大女優になるための資質を持っていることは、今回のことで証明されたようだ。

「紅白視聴率」過去最高の半分。素人演芸会じゃむべなるかな

   年末年始のテレビの話題は「家政婦のミタ」が最終回で40%を叩きだし、日本テレビが8年ぶりにフジテレビから視聴率3冠王を奪い取ったことと、「紅白歌合戦」が40%台を何とか確保したことだろう。

   「週刊現代」がモノクログラビアで「視聴率大戦争」をやっているが、歴代の民放ドラマでも40%というのは5位に入る高視聴率だ。ちなみに、1位は83年3月29日に放映された「積み木くずし」の最終回で45・3%。2位が79年2月5日放映の「水戸黄門」最終回で43・7%。すごいのは「紅白」で、最高視聴率が63年の第14回で何と81・4%である。それから比べれば、去年の「紅白」は半分以下。ジャニーズ事務所に乗っ取られた感のある素人演芸会のような「お祭り」は、そろそろ終わりにしたほうがいいと思うがね。

「週刊現代」巨大地震警告記事―不安煽り過ぎじゃないか

   各誌の野田政権批判、総選挙予測、小沢一郎インタビュー、橋下徹大阪市長の「教育基本条例」批判、金正恩・北朝鮮の行方をひととおり読んでみたが、さほど目新しいものはない。

   今年の政局は消費税増税を巡って動いていくのだろうが、野党自民党も10%アップは党としての方針なのだから争点にはしづらいはずである。小沢一郎が何十人かを連れて民主党を離党し、他党と増税反対党でもつくるのか。どちらにしても国民不在の状況は変わらない。

   各誌の注目記事。現代はこのところ大地震が来る来るという警告記事をやっているが、今号では「『首都圏直下型M8 』『東海地震M9』はまもなく来るものと覚悟してください」とタイトルがエスカレートしている。こうした警告記事をやることはいいが、このタイトルはいささか不安を煽りすぎているように思う。だが、新年早々首都圏ではM7の地震が起きたから、読まずにおこうと思ってもつい目がいってしまう。

   長尾年恭東海大学海洋研究所地震予知研究センター長(長いね~)によれば、首都圏直下型地震が「少なくとも10年以内に起こる可能性が高い」というのだ。東海地震も「10~20年以内には起こる可能性がある」とし、その規模はM9~9.5に達すると指摘する。私も首都圏地震や東海地震はそう遠くないうちに起こると思わざるをえない。死と同じで、いつか必ず来る時に備えるのは当然だが、今すぐにやらなければならないのは、東京に集中している国の機能の分散と対象地域全戸の耐震度チェックであるはずだ。「週刊ポスト」の「地震保険は『入るべきか、無駄金か』」とあわせて読むといい。

「世界は脱ヘア、無毛時代」日本女性も剃り始めているらしい

   現代とポストといえば、袋とじ戦争も見所の一つだ。現代は「世界は脱ヘアへ 無毛ヌード時代がやってきた」。ヨーロッパでは18歳から25歳の女性のうち半数は陰毛を完全に剃っているという。彼女たちは陰毛は性病の誘因になるし、体臭を発生させやすい不潔なものと考えているからだそうである。見事な美女達がアソコを晒しているが、なるほどヘアはない。日本女性も剃り始めたそうで、「ヘアは素晴らしい でも、無毛はもっと素晴らしい」と謳っている。ほんとかいな。

   対する「週刊ポスト」はまずAKB48 の選抜21人が水着で写っている「激レアクリアファイル」。AKBフアンなら喜びそうではあるが、いかんせん小さすぎて実用には向かないようだ。もう一つは謎の美女YURIの「疑惑」という小さな写真集。この女性、なかなかセクシーでそそる女の子である。この対決「お得感」でポストの勝ち。

大御所・吉本隆明「反原発は素人論理。科学は押し戻せない」のすり替え

   「週刊新潮」は大御所・吉本隆明2時間インタビュー。日本の思想界を常にリードしてきた本物の「知の巨人」が、日本に漂う反原発に異を唱えるというのだから読まざるをえまい。巨人は以前から原発容認だったらしい。今回の福島第一原発事故以来、原発を中止せよという声が高まっているが、それは乱暴な素人の論理だと断じる。

「今回、改めて根底から問われなくてはいけないのは、人類が積み上げてきた科学の成果を一度の事故で放棄していいのか、ということなんです」

と宣い、徒に恐怖感から文明が生み出した原子力という文明を水泡に帰してしまうのは、「人間が猿から別れて発達し、今日まで行ってきた営みを否定することと同じなんです」と熱く説く。

   われわれが今すべきことは原発を止めてしまうことではなく、完璧に近いほどの放射線に対する防御策を改めて講じることで、新型の原子炉を開発するのと同じぐらいの金をかけて、放射線を防ぐ技術を開発するしかないとおっしゃる。

   かのアインシュタイン先生まで持ちだし、彼ほどの科学者でさえ原爆を開発することに賛成しながら、被害の大きさにショックを受け態度を翻したように、結果をとことんまで想定できていたのか疑わしい。だから常に人間は新技術を開発する過程で危険極まりないものをつくってしまうという大矛盾を抱えているのだ。

「しかし、それでも科学技術や知識というものはいったん手に入れたら元に押し戻すことはできない。どんなに危なく退廃的であっても否定することはできないのです。それ以上のものを作ったり考え出すしか道はない」(吉本氏)

   吉本先生の言に一理あることは認めるが、今問われている問題をすり替えているような気がしてならない。原子力を平和利用しようという科学を全否定しているのではない。しかし、自分たちの利益を「原子力ムラ」で独り占めし、徹底的な安全対策を怠り、マスコミを抱き込んで「安全神話」をでっち上げてきたために、こうした重大事故を起こしてしまったのだ。現在の「原子力ムラ」には、吉本氏のいうような徹底した安全の確保にお金を使おうという考えの事業者や技術者がどれだけいるのか、はなはだ疑わしい。官僚に至ってはゼロではないか。

   文明を否定しているのではない。原子力の平和利用という技術は研究し続ければいい。だが、今ある原発の多くは安全性に疑問がつくだけに、停止するべきだというのが多くの穏健な反核、反原発派の考え方なのではないのか。合併号あけに吉本氏への反論がどのように出てくるのか楽しみにしていたい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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