澤穗希FIFA最優秀選手!アジア人初の受賞「よくわからなかった」
なでしこジャパンのMF澤穂稀選手(33)が国際サッカー連盟(FIFA)の2011年女子年間最優秀選手(バロンドール)に選ばれた。アジア人では男女を通じて初だ。9日夜(日本時間2012年1月10日未明)、スイスのチューリッヒで行われた表彰式で、澤は振り袖姿で賞を受けた。 他の候補はアメリカのウォンバック、ブラジルのマルタだった。澤は「いままで女子サッカーに携わってくれたすべての方々のおかげだと思ってます」とあいさつした。
佐々木監督も「最優秀監督賞」、日本サッカー協会は「フェアプレー賞」
佐々木則夫監督(53)も女子の年間最優秀監督賞を受賞し、日本サッカー協会もフェアプレー賞を受けた。佐々木監督は「大震災で世界のフットボールファミリーから、さまざまなご支援をいただいたことをこの場を借りて篤く御礼申し上げます」とあいさつした。
バロンドールは、FIFA加盟の代表監督と主将、サッカー記者の投票で決まるもっとも権威のある賞だ。澤は「名前を呼ばれた時もよくわからなかった。ワールドカップの時のように夢の中にいる感じで、日本サッカー界の歴史の中にこういう1ページができたかなと思うと、すごく嬉しいです。今年は勝負の年なので、オリンピックでもいちばんきれいなメダルを獲れるようにがんばりたい」と語っていた。
受賞写真は3年連続で男子バロンドール受賞のアルゼンチン・メッシ選手とのツーショット。澤は振り袖だ。2人の背丈がほとんど同じだとわかってあらためて驚く。
「お正月に帰ってきたけど、ゆっくりできなかった」(母・満壽子さん)
赤江珠緒キャスター「振り袖、よかった」
宮田佳代子(フリーキャスター)「澤選手は地に足がついている」
司会の羽鳥慎一「調子に乗るなんてことが一切ない。すばらしいですよね」
舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「快挙という以外にない。こんな時代がきたんだなと感慨深い」
清水宏保(スピードスケート金メダリスト)「子どもたちまで世界が近いものになった」
澤のお母さん・満壽子さんも電話で、「テレビで見ていて嬉しかったです」と言っていた。お正月に帰宅したというが、「忙しいので自分を見直す時間もない。オリンピックが終わったらゆっくりさせてあげたい」と、世界一になった娘へ母の思いやりを見せる。
羽鳥がつくづく言う。「2年前、駅前のファーストフード店で待ち合わせしたときは誰も気づかなかったんですからねえ」
この1年で世界がひっくり返った。なでしこ、バンザイだ。