2024年 4月 25日 (木)

テレビドラマの女性ファッション笑っちゃうほどワンパターン…なんで?

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   リモコンでチャンネルをちゃかちゃか変えていて、ふっと気になって指がとまる時がある。出演者の洋服やヘアメイクがステキだった時だ。女同士でわいわいとドラマなどを見ていたりしたら、番組の内容そっちのけでファッションの話でひと花咲いてしまう。

「なんで若いOLが主人公だと、こうもシフォンのプリーツスカートを穿かせるかねぇ。どのドラマも同じじゃん。OLの制服かっ!」
「はい、出ました!またベージュのボウタイブラウスにミニスカート。足元10センチヒールっす。これってナイよねえ、疲れるよ、こんな服」
「お天気おねえさんの洋服ってなんとかならないもんかねぇ。毎日こんなわかりやすい勝負服ばっかり着せられててさぁ、思考回路までバカOLみたいになりそうだよ」

とまぁ、30オーバーな女たちが集まると、もう言いたい放題だ。テレビ番組って、こうやって無責任に言いたい放題言うのが楽しいんだけれど。

刑事や医者は2ピース、幸薄い女性は…いまどきそんなカッコしないって!

   出演者だって自分で着たくて着てるワケじゃないんだよね。スタイリストさんが選んだ与えられた洋服を着ているだけ。スタイリストは洋服のプロ。それはわかっている。でも、首をかしげたくなるスタイリングがテレビの中に満載だ。とくに面白いのが2時間サスペンスドラマ。「いったいどこでその洋服は売っているんですか」と逆に聞きたくなるほど、20年も遡ったファッションが多い。

   主人公の刑事や医師などの女性が着ているカッチリした2ピース。お受験ママでも最近はもう少しアカぬけたのを着ているぞ。被害者女性や犯人の妻など、幸薄い女性のファッションも決まっている。カットソーに、女優さんの華奢な体のラインが出るほど薄手なカーディガン。色はたいていが白かページュ、グレーかパステル系。間違っても紺や黒のカーディガンは着ていない。合わせるのは無地のロングスカート。これもなかなかお見かけしない代物だ。エンドロールに衣装協力で知っているブランドの名前が出ていても、そんな商品売ってたっけとやっぱり首をかしげてしまう。

大御所のスタイリストが言っていた「いろいろと窮屈なのよ」

   女優が着ていたスタイリングをそのまま買い求める人もいるようだが、大人になってくるとちょっと気恥ずかしい。そこで参考にするのはやはりファッション誌。と思っていたところ、大御所のスタイリストさんから待ったの声がかかった。ファッション雑誌のスタイリングを参考にしても意味がないと言う。ファッション雑誌はファッションブランドの宣伝ページと思いなさい。スタイリストが使えるブランドはすでに決まっているの。それは本当のおしゃれじゃナイ!

   ブラウスはHから始まるブランドで、パンツはGから始まるブランドという組み合わせもできないそうだ。そういえば、雑誌にアクセサリーや靴、小物はスタイリスト私物と表記されることはあるが、洋服そのものが私物と出ていることはあまりない。だからだろうか、何冊かのファッション雑誌を見ても、どれも似通ったスタイリングで、いったい何の雑誌を読んでいたか改めて表紙を見ないとわからないことも多い。

   これってテレビも同じだ。どの番組を見ていたのかリモコンで番組情報を確認しないと分からない時が多い。スタイリングの大御所は、雑誌界も昔はかなり自由にできたそうだけれど、今の雑誌はいろいろと窮屈なのよと最後にボソリ。媒体は違うけれど、テレビも共感できるところがいくつかあるように思える。

モジョっこ

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