本木雅弘じゃハンサムすぎる沖縄密約スクープ記者…武勇伝も今は昔か

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「運命の人 第1回」(TBS)2012年1月15日21時~

   毎日新聞の政治部敏腕記者だった「太きっつぁん」こと西山太吉記者が、外務省の女性事務官と「情を通じて取った」スクープは、年配の人なら誰でも知っているほど世間を震撼させた事件だった。1970年代の初めに、アメリカからの沖縄返還に関して巨額の金をわが国が提供する密約があったとする説である。
   山崎豊子が小説に書いたものがドラマになったのだが、太きっつぉんをハンサムな本木雅弘(毎朝新聞記者・弓成亮太の役)が演じるとムズムズする。何故なら、西山記者はおよそ「情を通じる」という言葉に相応しくないいかつい男だったからである。国家公務員の守秘義務違反をそそのかしたといって、大スクープ記者が一転被告人になったが、もしも西山記者が美男子だったら、石もて追われるように退社に追い込まれることはなかったのではないかと思う。
   実際、後にアメリカの公文書が明らかになって、西山のスクープは事実だったと証明されたが、ほんの一部のメディアしか取り上げず、西山記者の名誉が回復したとは思えないのである。ドラマとしては正攻法の真面目な作り方だが、果たして今の視聴者がどれだけついて行けるか心もとない出だしだ。事務官(真木よう子)や弓成の妻(松たか子)らのドロドロ物語にすればともかく、この局が好きな旧左翼的糾弾ドラマになれば、恐らくチャンネルは合わせてもらえないだろう。時は過ぎ、新聞記者の武勇伝も今は昔・・・。

(黄蘭)

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