2024年 4月 23日 (火)

「舌磨き」でインフル予防―歯ブラシで奥から食べカス掻き出せ!

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   インフルエンザが全国で警戒レベルに達した。国立感染症研究所によると、先月29日(2012年1月)までの1週間に受診した患者は173万人、学級閉鎖は5325施設、42都道府県が警戒レベルにあるという。

   今年の流行はA香港型で感染の広がりが早い。今月2日に警報を発令した東京都の場合、流行開始から警報発令までが15日間と1999年の調査開始以来最短だった。A香港型は5年ぶり。5歳未満の子どもは当然として、それより年長でも免疫がない人が多いのではないかという。

   森本さやかレポーターが訪れた葛飾区内の小学校では、学級閉鎖のクラスが再開するのと入れ替わりに隣のクラスが閉鎖という状況だった。新薬の効果で熱が下がるのが早くなり、子どもは治ったと思って登校するが、まだウイルスは体内にあって他の子どもにうつしてしまうのだ。医師は発症から5日間は安静にという。

励行の幼稚園では感染ゼロ

   うがいや手洗い以外には効果的な予防法はないといわれるが、ひとつ手がかりが出てきた。東京歯科大の石原和幸教授は「口腔ケア」だという。03年に教授らが特別擁護施設の高齢者190人に調査を行ったところ、口腔ケアを心がけているグループはケアをしなかったグループに比べて、インフルエンザ感染率が10分の1だった。口腔ケアは歯磨きと同時に舌をきれいにする手入れ方法だ。舌には食べ物のカスが残り細菌も繁殖する。ここをきれいにすることでウイルスの付着も防ぎインフルエンザの予防にもなるのではないかという。因果関係は証明できないが、数字は確かにその効果を語っている。

   方法は菌がたまりやすい奥歯の内側をよく磨くこと。次に歯ブラシをねかせて舌の表面を奥から外へこする。舌には歯磨き粉はつけなくていい。これを実践しているある幼稚園では、4歳児65人中、インフルエンザ感染はゼロだった。

   歯科医の小倉智昭「予防接種して、R-1のヨーグルト食べて、舌を磨いたらいいわけだ」

   森本が模型を使って「口腔ケア」をやってみせて、「小倉さんは舌磨きは?」

   小倉「オエッとなる(笑い)。そんなに効果があるもんですか」

   産婦人科医の富坂美織さんは「口の中の細菌が作り出す酵素が粘膜のバリアを破るとインフル エンザウイルスが入りやすくなる。だから細菌を抑えるのは効果がある」という。オエッとなっても予防が先。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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