粋なポワロ健在!たっぷり楽しませてくれた新作SP1時間半

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「名探偵ポワロ 三幕の殺人」(BSプレミアム)2012年2月6日22時~

   今年、即位60年になるイギリスのエリザベス女王がファンで、2002年に女王から勲章までもらったデヴィッド・スーシェが主演するアガサ・クリスティの名作「エルキュール・ポワロ」の新作だぁ。
   しかも、かつての連続ドラマと違い、毎回1時間半のスペシャルバージョンなので見ごたえは十分。今回はその第1夜である。何が嬉しいと言って、あの素敵な主題曲が長尺なので終わりのテーマで出てくる時は、展開部まである美しいSPバージョンなのである!
   エルキュール・ポワロ(David Suchet)は友人の元俳優、サー・チャールズの邸宅でのパーティーに招待される。劇作家や地元の名士夫妻や色々の客が集まった衆人環視の中で、人格者の老牧師がカクテルを飲んだ直後に卒倒して死んでしまう。残されたカクテルグラスからは何の毒薬も検出されなかった。毒殺ではないのか?
   続いて1ヶ月後、チャールズの親友の精神科医がまた、自邸で開いたパーティーで、牧師と全く同じようにカクテルを飲んだ直後に殺されてしまう。灰色の脳細胞を全回転させても、ポワロでさえも解決の糸口が掴めない。ポワロは汽車や車を乗り継いで東奔西走、SLが走る緑の風景が素晴らしい。結末は悲しい愛の物語だ。スーシェが歳を取ったが相変わらずペダンティックで粋で存在感抜群。いかにもなイギリス紳士たちの中で、ベルギー人が異彩を放つ設定もユニークだが、頑固で誇り高い探偵という造形が1番面白い。

(黄蘭)

採点:2
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