「涙腺がぶわーつとなった」母から自立する息子へ「iのあるメール大賞」

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   こころ温まるメールのコンテスト、NTTドコモの「iのあるメール大賞」が10回目を迎えた。約1万点の応募があり、50点の入賞作品が発表された。その中からいくつかを紹介した。

   「その瞬間に僕も涙腺がぶわーつとなっちゃったんですよね」とメールを受け取った思いを語るのは田中諒さん(23)。母から息子へのメールだ。田中さんは母子家庭の長男で、妹や弟の父親代わりだった。母ひろみさんはゴルフ場でキャディーをしながら子どもたちを育てた。諒さんは自立したいと考えていたが、家族をおいて家を出ることを切りだせず、ためらっていた。しかし、ついに決心した。去年のことだ。反対されるのを覚悟で母に「俺、家を出るよ」メールした。それに対する返信。

「お母さんです。いつかこの日が来ると待ってました。行っていらっしゃい」

   背中を押してくれたこのメールは自立した今も心の宝だ。

結婚記念日は秋刀魚「家に着く10分前にメールください」

   結婚記念日に必ず送る妻から夫へのメールもある。「家に着く10分前にメールください。秋刀魚焼いて待っています」。結婚記念日は9月7日。新婚旅行から帰って来た最初の夕ごはんが秋刀魚だった。以来4半世紀、結婚記念日の夜は秋刀魚と決まっている。妻の木村香幸さん(51)は「これからも一緒に秋刀魚を食べるということなんです。末長くお願いしますという主人に対してのメッセージなんですね」と語る。

文字の力

   タイトルだけのメールもあった。妻から夫へ「生きていた証」のメール。2011年3月11日、東日本大震災発生。茨城県に住む植田裕也さんは仕事中だった。自宅にいる妻早苗さんに電話しようと携帯電話を開いた。そこにはすでに妻からのメールが届いていた。書かれていたのはタイトル欄に5文字だけ。「あ無事です」。すぐ意味がわかった。「あ」は当時生後1か月だった愛娘「絢心(あやみ)ちゃん」の頭文字。電波がつながりにくくなることを考え、できるだけ短い言葉で無事を伝えたのだ。夫婦だからわかるメッセージだった。

   司会の加藤浩次「テリーさん、やっぱり、文字の力ってありますよねえ」

   キャスターのテリー伊藤「電話と違うね。考える時間があるし、ずっととっておけるし」

   コメンテーターのおおたわ史絵(内科医)も「ひとつひとつの言葉の使い方で人間性が見えてきますね」という。身近な人へ短い言葉だからこそ、伝わる力が強いのかもしれない。

文   一ツ石 | 似顔絵 池田マコト
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