2018年 7月 20日 (金)

医師会「津波の映像流さないで」テレビ局申し入れおかしくないか

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   日本医師会は3月1日付けで、NHK、民放キー局、民放連、放送倫理・番組向上機構に、東日本大震災の被災者に精神的苦痛を与えるとして「津波の映像を可能な限り自粛するよう」申し入れる文書を送付した。

   文書では「被災地での医療関係者の活動を通じて、住民は震災の耐えがたい記憶が心に刻まれている上、将来に対する不安など多くの問題を抱えているため精神的なダメージが癒されていない状況が見受けられる」としている。

   3月11日の震災1年目を前に、テレビが震災特集を集中的に放送することへの注文というわけだが、なんとも違和感がある。大震災が起こったことは現実であり、今後の防災や復興などを考えれば、報道機関が震災の様子を報じることは、被災地にとってもむしろ必要なことだ。それを克服していくことがトラウマ(心的外傷)の治療のはずで、医療関係者はそれぞれの人の症状や治療段階に応じて、「テレビを見ないように」などの指示を与えることが求められているのではないか。ただ「見せないでくれ」では何も解決しない。被災者たちの「できればあの震災はなかったことにしたい」という辛い心情は多くの国民が理解しているが、だからといって「津波の映像を流すな」というのでは大震災の記憶は人びとから消えていってしまう。医師会は何か勘違いしていないか。(テレビウォッチ編集部)

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