2018年 7月 24日 (火)

「藤原新」名前通り新しい人気者―何より「無職」が面白い

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「東京マラソン2012兼第30回オリンピック競技大会代表選手選考競技会」(日本テレビ)2012年2月26日9時~

   今年の中継はまあまあだった。相変わらずどうでもいいタレントたちのふざけはあったが、レースの中継で、例えば2位に入った藤原新が「皇帝」ゲブレシラシエらを追い越す場面をばっちり撮っていたし、25キロ過ぎから日本人集団を抜け出し、キョロキョロと後ろを見て仲間を誘った仕草とか、右手で「ついてこいよ」という風に促す様子までカメラがちゃんと写していたので、見物人のこちらは興奮したのである。つまり、決定的瞬間を逃していなかった。
   最初の給水に失敗した「公務員」川内優輝に期待が大きかった分、初めの頃アナウンサーは川内の名ばかり連発していたが、予定通りに行かないのがマラソンの常である。昔、「こけちゃいました」の名セリフでオリンピックのメダルを逃した谷口は、酷い訛りにも拘らず、明るいキャラクターで国民のがっかりを癒してくれた。記憶に残る鮮明なシーンである。丸刈り川内優輝、落ち込むな。
   藤原は人気が出そうだ。たたずまいにユーモアがあり、何より「無職」という肩書が面白い。似合わぬブランド物を着て、チームQなる札びら軍団を率いていた高橋尚子のような、金まみれはいらない。「賞金が違いますから」3位より2位に上がろうと頑張った本音を吐露した藤原には好感がもてる。ところで、ゴール横でタメ口をきいていた下品な創価学会女タレントなどを侍らせる局の神経は相変わらずのピント外れ、視聴率アップに貢献しているとは思えない。

(黄蘭)

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