「カーネーション夏木マリ」老けさせすぎ―現役バリバリ72歳もっと元気だ!

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「カーネーション 晩年編」(NHK)2012年3月12日8時~

   主人公の小原糸子が尾野真千子から夏木マリにチェンジして、おっかなびっくり恐る恐る見ていたが、余り違和感はない。昭和60年から始まって糸子は72歳である。この日は2階に上がろうとして階段から落っこちる場面だった。違和感はないが描き方には問題もなくはない。脚本家が40歳ぐらいの渡辺あやなので無理もないが、昭和60年は既に日本が高齢化社会に突入していた頃だ。
   糸子は現役バリバリの洋裁師なのだから、並みの70代よりはハツラツとして元気なはず、いたずらに老いや孤独を強調するのはいかがなものか。「70代を年寄り扱いするな」とむくれている元気な現役高齢者が筆者の周辺にもいっぱいいる。かつて、美容師を長年続けてきた吉行あぐりさんは、90歳を越えてから初めて、娘の吉行和子と共に海外旅行に行ったと、ものの本で読んだことがある。好奇心の旺盛な現役は数字の年齢で括るべきではないのだ。
   スワトーの反物を100反も買ってしまった呉服屋の「あほボン」役の茂山逸平は、かつてこの枠の大ヒット作「京、ふたり」で子役を演じて売り出した人だ。当時、筆者の批評が朝日新聞の1面に引用され、「京、ふたり」の中の「ピカ一」と褒められたと彼がインタビューで喜んでいた。こんな立派な青年に成長したのを見るのは楽しい。役は「あほボン」だが、彼は精進して「お利口ボン」の道を歩いてきたのに違いない。これもまたドラマ見物の醍醐味である。

(黄蘭)

採点:1.5
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