東京・有楽町に全国の桜満開!一斉に咲かせた花咲か兄さん職人芸

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   有楽町に22日(2012年3月)、サクラが咲いた。高さ8メートルもある大きな鉢植えの趣だが、全国47都道府県から集められた種類の異なる桜だ。早咲き、遅咲きもあるはずなのに、そろって咲いている。東日本大震災被災地の復興への思いをこめた「桜を見上げよう」というプロジェクトで、被災地のものもある。それぞれ手書きの札が付いていて、「岩手 大船渡」はやや緑がかっている。「宮城 南三陸町」のは八重桜。「福島 郡山」もある。冨田憲子アナがレポートした。

温度の違う3つの部屋で暖めたり冷やしたり

   花咲か爺さんならぬ、兄さんがいた。明治元年創業の植物卸問屋「花宇」5代目の西畠清順さんだ。サクラの種類は細かく数えると20種類以上あるそうだ。

どうやって?

   司会の小倉智昭 「これらを一斉に咲かせるようにしたんですよね」

   西畠「暖かいところのも寒いところのもあって、人間と一緒で個性がありますから、温室で暖めたり冷蔵庫で冷やしたりして、この日をピークにもってきたんです」

   小倉「咲いたサクラを刺しただけじゃないんですね」

   その苦労をビデオでたどった。セッティングは前夜(21日)夜から徹夜で行われた。集められたのは約200本。 いずれも「花宇」の保管庫で整えられたものだ。たとえば、北海道・月形町では先月15日、 深い雪の中で採取した。翌16日には、宮城・気仙沼の清涼院にある樹齢60年の彼岸桜。震災後は避難所となって、けなげに咲く姿が被災者を慰めた。そのひと枝をいただく。西畠さんはできるだけ現地へいった。

   しかし、満開の時期が異なるサクラをどうやって一斉に咲かせたのか。兵庫県川西市にある西畠さんの父が経営する「花宇」の保管庫は、一見、温室に見えるが、実は3つの部屋がある。常温の部屋、25度の温室、地下の冷蔵庫は7度だ。西畠さんは「開花時期を2週間、3週間とずらすのだから」と注意深く部屋を選ぶ。開花が早い沖縄のサクラは冷蔵庫だ。北のサクラは温室だが、咲き過ぎとみればただちに常温の部屋に移す。3、4人で毎日何度もチェックして、移動の繰り返し。一番長い枝は8メートルもある。

爆心地から2キロでよみがえった広島「ヒバクザクラ」

   珍しいサクラもある。京都は銀閣寺の庭の山桜。貴重なひと枝だ。また、広島からは原爆サクラ。爆心地から2キロの地点で、被ばくを生き抜いた強いサクラ。札には「ヒバクザクラ」とある。

   小倉が「有楽町のどこなの?」

   冨田「ルミネです。あたりには緑がまったくないので、突然サクラが…」

   きょうからは気温も上がる。西畠さんは「八分咲き、九分咲き、満開といろいろだが、いろいろ変わるでしょう」という。

   関東に桜前線はまだ届いてないが、一足先に満開が見られる。被災地のお菓子やお酒なども食べられる。25日まで。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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