2024年 4月 26日 (金)

金正恩「粛清の嵐」?砲弾の着弾地に立たせて処刑

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   衛星だかテポドンだか、どちらにせよ危険極まりない北朝鮮の発射予告で緊張が高まる中、この国の内部で粛清が行われているという。井上貴博アナが「けさ単」コーナーで、「私より2歳年上の人物が何を考えているのか、つぶさに洗い出してみました」と取り上げた。

父親見習って「政敵殺し権力の足場固め」

   金正日総書記の死去から100日目の25日(2012年3月)、首都・平壌で盛大な追悼大会が開かれた。日本の四九日のようなもので、喪が明けたことを意味する「百日祭」(ペギルチェ)の行事で、正午に汽笛とサイレンが鳴らされ軍人や市民が3分間の黙とうを行った。

   この100日間の喪中で密かに行われてきたのが残酷な処刑だという。「けさ単」の情報源は、韓国最大の発行部数を誇る朝鮮日報が消息筋の情報として伝えた記事で、それによると―。喪中に飲酒やセクハラをしたという理由で、軍の高官など10人以上が処刑された。処刑方法も前代未聞で、金正恩の「髪の毛1本すら残すな」という指示で、高官は追撃砲の着弾地点に立たされ木っ端微塵にされたという。

   「コリアレポート」の辺真一・編集長は、「この報道には信ぴょう性に疑問が残るが、もし本当ならセクハラなどが処刑の理由ではなく、体制に逆らった見せしめだろう」と見る。

   一方では、「父親を見習った」との見方もある。アムネスティ・インターナショナルでは「金正日は1994年の権力継承の時、数か月で数百人を政治犯収容所に入れ、その大半を処刑し盤石の態勢を固めた。それを見習っている」と見ている。

処刑すでに数百人―軍も恐れる「死の3人組」

   処刑情報とともに、いま「死の3人組」と呼ばれる人物の名が浮かびあがっているという。軍内部の思想を監視する総政治局第1副局長の金正覚、軍の不正・腐敗を監視する保衞司令官のチョ・ギヨンチョル、国民の監視・摘発を担当する国家安全保衞部第1副部長の禹東測の3人だ。この3人によって粛清された数は、すでに数百人にのぼるともいわれている。

   コメンテーターの柿崎明二(共同通信編集委員)「父親を見習ったというより、おじいちゃんから3代続いた粛清政治が行われていることになりますね」

   背景にあるのは、年齢から来るコンプレックスではと辺真一は次のように分析する。

「軍の視察で高官を怒鳴ったり、片手をポケットに入れて握手をしたり、普通なら考えられない無礼な態度が見られます。若い正恩が軍を配下に置いているというアピールでもあるが、礼儀を守らないのは反感を生む両刃の剣で、短期間での権力掌握で焦りが出ているのだろう」
文   モンブラン
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