2024年 4月 25日 (木)

「春の番組改編」舞台裏ハラハラの綱渡り―放送直前まで変更、また変更

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   ただいま番組改編期のまっただなか。嵐のような毎日を過ごしているのがテレビ関係者や人気芸能人だ。この時期の出演依頼はちょっと慎重に、そして早め早めにお声掛けをしないと難しい。スタジオ展開だけでなく、ロケも含む番組となるとなおさらである。まずはロケ日のスケジュール、そしてスタジオ収録日のスケジュール、最後は放送日のスケジュールを押さえ、通称「うらかぶり」がないかどうかを確認する。同じ時間帯で別の特番に出ていたり、ドラマに出ていることがないかのチェックだ。しかも、この時期は番組放送日の決定が通常よりも若干遅い。それだけ競合番組が何を出してくるのか、イチかバチかの勝負どころなのです。

ドラマ撮影の前日にやっとスケジュール確定

   先日もあるタレントさんのスケジュール出しに時間がかかってしまい、毎日ハラハラ、胃がキリキリ。ドラマでも活躍されている方なのだが、ドラマのスケジュールはとにかく出てくるのに時間がかかる。制作状況にもよるのだろうけど、おおまかなスケジュールが出るのが2週間から10日前だ。

   しかし、そこからバタバタとスケジュール変更が重なり、仮スケジュールが出るのが数日前で、確定スケジュールが撮影1日前だったりする。これでは事務所のマネージャーだって大変だ。無理を承知でお願いしているのだけれど、そうなってくると過去の仕事での信頼関係が肝となってくる。この前も、店舗取材ロケを含む番組で、お店の都合でロケ日が先に決まってしまい、そこにピンポイントで合う方、かつスタジオ収録と放送日がOKな方を探して、10組ほどお声掛けをさせていただいた。最終的に落ち着いたのは、何度も仕事をして個人的にも仲良くなっているタレントさんだった。

「懐かしのお宝映像」特番は手抜き?とんでもない!これが大変な手間とお金

   こんな忙しい改編期に、最近多いのが過去の番組映像を使ったものだ。名作ドラマや往年の歌番組、バラエティー番組などなど、いわゆる懐かしお宝映像と銘打たれるものだ。一視聴者としては、青春時代にプレイバックしたり、あの頃は若かったな~と、映像に出てくる俳優や歌手の若い姿を見ては、自分の思い出に浸れたりする。若い世代には新鮮な映像と映るのだろう。でも、「手抜きだ」「昔のヒット番組を持ちだしてくるだけで、視聴率を取ろうとはけしからん」などと言われてしまうこともしばしば。既存の映像を使うことで、制作は楽をしているんだろうなと思われるからなのでしょうが、これが実はとんでもなく大変な作業なのです。

   他局から映像を借りると、1分××万円、1秒○○万円でチャリンチャリンとお金が落ちていく。スポーツ系などでは使えるのは何分までとか、テロップを乗せてはいけない、バラエティー番組での使用禁止など細かい規約がビッシリ。一緒に写っている人の許可が下りない、事務所の許可が下りない、系列局であっても、番組が違えば別問題などなどが起きる。

   横のつながりのない報道、スポーツ、ドラマ、バラエティーのつながりがない所をつなごうとするので、それもまたひと苦労だ。相当な根回し、相当なお金が流れて、ようやく放送となる。これなら新しく企画したものをやったほうがよっぽど余計な神経を使わなくて済むのにと思ったりもする。ただ、お宝映像は安定した視聴率がとれる。さて、改編期に懐かし映像はもう出尽くした気がするのだけれど、結果はどうだったのか。悲しいことにどの番組も苦戦を強いられたみたいだけど。

モジョっこ

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