2018年 7月 19日 (木)

超能力じゃないスペックだから受けた!ぶっ飛んだバカバカしさ脱帽

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   <SPEC~翔~(TBS系4月1日よる9時30分)>あまりにブッ飛んだバカバカしさに脱帽。演出も役者もここまでようやるわ。いいなあ、やってる人たち楽しそうだなあ。

   2010年10月から12月まで連続ドラマとして放送されたもののスペシャル版。「劇場版SPEC~天~」が4月7日から公開されるのに合わせ、それへの導入も兼ねているようだ。正式なサブタイトルは「警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」とやたら長い。

戸田恵梨香と加瀬亮の掛け合い「微妙な味」

   主人公の当麻(戸田恵梨香)をはじめ、瀬文(加瀬亮)、野々村(竜雷太)、津田(椎名桔平)など主要メンバーは変わらないが、今回は北村一輝がマル暴から移動になった吉川刑事役で登場し、これがなかなか良かった。北村はいつも徹底した演技で楽しませてくれる。

   戸田恵梨香も、前回どおりボサボサ髪に寝起き顔で、どこで拾ったかというようなくたびれたスーツに、「気がついたら高校時代から履いてるわ」みたいなソックスと靴。赤いカートを引きずって、猫背でズッタラズッタラ歩く。おまけにしゃべるのは、方言をめちゃくちゃに突き混ぜてブッタ切ったような奇天烈(きてれつ)な言葉だ。「あっしたあ(ありがとうございました)」「牛丼、たんと食いなっせ」。どこの言葉じゃ?

   加瀬亮は全く笑顔を見せず、カミソリみたいにあくまでクール。だが、戸田恵梨香との掛け合いは、このドラマの魅力の1つだ。甘さは一切ないが、不器用な心の繋がりを感じさせるんだ、これが。

   超能力ものの一種だけど、「超能力」と言わないで「スペック」と言ったところがイマドキ風か。登場する超能力者はどれも軽い奴ばっかりで、唱える呪文も「サトリン、サトイモ、スイスイスイ」とか、「ラミパスラミパス、ルルルルル」とか、ふざけてる。よくありがちな「幼少期、あまりにも過酷な体験をしたために、思いが高じて悪魔的な力が目覚めた」みたいな陰湿な理屈付けがないのが私の好みに合っている。

   筋よりもサービス精神満点に作られたディテールを楽しんでスッキリ、というのがこのドラマの味わい方かな。

                 

(カモノ・ハシ)

文   カモノ・ハシ
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