堀北「梅ちゃん」適役だけど…朝ドラお約束パターン見飽きないかな

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「梅ちゃん先生 第1回~第7回」(NHK)2012年4月10日8時~

   前作「カーネーション」の高視聴率の余波を受けて、連日20%越えでご同慶の至り。さて、出来栄えは? まあまあの滑り出しだ。
   いきなり昭和20年8月15日の敗戦、玉音放送から始まる。番宣によれば、茨城県高萩市に巨大なオープンセットを作り、空襲で焼け野原になった東京は蒲田の街が再現されている。井戸の水汲み、木切れを集めた掘立小屋、焼け残った崩れビル。美人の姉・松子(ミムラ)と秀才医学生の兄・竹夫に比べてドジな末っ子の梅子(堀北真希)はセーラー服にモンペ姿で走り回っている。堀北は適役。
   大学医学部教授の父・建造(高橋克実)と祖母(倍賞美津子)、母の芳子(南果歩)らと同居しているが、父は頑固、母は優しく、祖母は知恵者と絵に描いたような従来の朝ドラパターンである。浮浪児の少年の病気を助けたことで医者を志すのだが、中小企業の集まる蒲田の街の女赤ひげ先生になるのだろうと、先の予想がつくので目新しさは全くない。朝ドラファンは安心して見るだろうが。
   昨年の東日本大震災で瓦礫の山になった東北地方を元気づけるために、戦後の日本は地震以上の廃墟から立ち上がって、今日の繁栄を築き上げたのだと、若い人たちに説教する意義はあろうが、頼むから時代考証をきちんとしてくれ。その時代を生きてきた人たちがまだまだ生存しているのである。しかるに、陸軍の軍人が丸坊主でなかったりする(成宮寛貴)からがっくりなのだ。

(黄蘭)

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