仕事打ち合わせ中に赤ちゃんにおっぱい―度肝抜かれる「授乳服」メーカーの職場風景

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   社会問題にもトレンドがあるようで、この「クローズアップ現代」でもめっきり「地球温暖化」というフレーズを聞かなくなった気がする。代わりになにかと言えば「少子高齢化」である。「女性の起業」ということも少子高齢化と結びつけられて語られる。なにしろ働き手が減りつつある昨今、女性の労働力は不可欠である。そこへもって来て、女性が起業すれば女性視点の商品をつくり、女性の雇用の促進になり、それを女性が買って、めでたしめでたしというわけである。

起業女性社長「人のライフサイクル意識しない社会壊したい」

   そういったことで、今回の放送「社会を変える『女性の起業』」では、頑張ってるユニークな女性企業や女性の起業を支援する仕組みのご紹介となった。「起業しても廃業するケースも少なくない」(これは男女を問わないはずだが)といったダークでビターな面はほとんど忘れ去られた。

   それにしても、とにかく映像的に強い印象を与える女性起業・企業があった。茨城県つくば市にある「モーハウス」(番組内では企業名は伏せられていたが、放送内容から容易に判明する)という会社である。この会社は目立たずに赤ちゃんにおっぱいをあげられる「授乳服」をつくっており、冒頭では「授乳ショー」と名付けられたこの会社主催のイベント映像が流れた。実際に授乳服を着た女性が居並び、一斉に授乳しているので、これは目立っているのか目立ってないのかよくわからない。

   会社を立ち上げた光畑由佳社長曰く、「いまの多くの会社、社会の仕組みは、人のライフサイクルを意識しないでつくられている。それをまず壊してしまいたいと考えた」

日本になかった市場開拓で規模20億円

   番組によれば、光畑社長はそれまで日本になかった授乳服市場を創出した。現在の市場規模は推定20億円にも達しているそうな。会社では正社員とパートを合わせて45人が働いているが、その従業員全員が女性。一般企業とは裏腹に、幼い子どもを持つ母親を積極的に雇用しているとのことで、社内の光景にもなかなか度肝を抜かれる。

   キャリアで赤ちゃんをおぶった女性があちこちにいるのだ。なんでも作業や打ち合わせをしながらの授乳は当たり前。職場の一角には子どもが寝るスペースも確保している。「自分と家族の時間も大切にしたいと思って、こんな感じで働いています」と、赤ちゃんをおぶった女性従業員がほほえみながら話していた。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2012年4月17日放送「社会を変える『女性の起業』」)

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