福島原発事故から初めての夏―ワイドショーも競った節電アイデア

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<1年前のワイドショー通信簿>電力不足になりそうだから大飯原発を大急ぎで再稼動させるという野田内閣の決定は、なんとも乱暴で国民の懸念を無視した話だが、福島原発事故から初めての夏を前にした1年前の東京電力管内でも、「大停電になる」と騒ぎ立て、節電キャンペーンが広がった。

   石原東京都知事までが「自販機ストップ」を言い出し、ワイドショーでもさまざまな「節電アイデア」が取り上げられた。

   フジテレビ系「とくダネ!」は「夏の節電『チリも積もれば』的アイデア集」として、「冷蔵庫に食品を詰めすぎない」「すだれの活用」「家族で公共施設に出かけて家庭のエアコン止める」などの工夫を紹介、「猛暑対策『窓遮熱フィルム』―熱95%カット」を提案したのは日本テレビ系「スッキリ!!」だった。

   「『サマータイム』どうなる仕事と生活―森永乳業、ユニ・チャーム実施」(TBS系「朝ズバッ!」)、「サマータイム『ユニ・チャーム』5月2日から1時間繰り上げ」(「スッキリ!!」)と、いくつかの企業が導入を決めたサマータイムを解説した。サマータイム導入はかなり効果があったようで、ユニ・チャームは夏だけでなく、全社で操業時間の繰上げを決めた。

   テレビ業界がもっと本気で検討してもよさそうだったのが、「とくダネ!」司会の小倉智昭の提案というか、思い付きだ。「夏の節電『テレビも輪番で放送休止ってどう?』」だった。民放各局が電力消費のピークとなる午後の放送を交代で休もうというものだが、一緒に出演している局アナは当惑気味だった。

   こうしたこともあってか、庶民は節電をこともなげにこなし、東京・関東圏では大停電もなく、街が混乱することもなかった。大飯原発を再稼動しないと関西電力管内で電気が大幅に足りなくなると言いながら、政府も関電もこうした「節電の呼びかけ」をやろうとしない。節電が広がって、「これなら原発要らないじゃないか」という世論が広がることが怖いのだろうな。(テレビウォッチ編集部

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