大野智「防犯オタク」ぴったり!佐藤浩市、戸田恵梨香と絶妙トリオ

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「鍵のかかった部屋 第1回」(フジテレビ)2012年4月16日21時~

   四苦八苦して恋愛ものをぶつけても、低落に歯止めがかからないゲック(月9)の視聴率、もう愛だの恋だのでは数字も取れないしネタ切れでもあるからと推理ドラマに方向転換したら、これが大当たり!日曜のATARUに負けじとフジも初回が18.3%の高得点だ。
   貴志祐介の原作になる密室の謎解きドラマは、セキュリティ会社のカギ開けオタクである榎本径(大野智)が、独特の知識に裏打ちされた推理を働かせて難事件を解く話だ。大企業相手で拝金主義の弁護士・芹沢豪(佐藤浩市)は、新米部下の青砥純子(戸田恵梨香)が、クライアントの個人的な友人の事件を持ちかけても「時間の無駄」と切り捨てて冷ややか、仕方なく彼女は榎本に相談する。
   榎本は純子がうっかりミスでクライアントの大金庫に芹沢らを閉じ込めてしまった時、仏頂面で現れてあっという間に解錠した防犯マニアで、モルヒネを致死量打って自殺したと警察も断定した事件のトリックを鮮やかにあばくのである。小柄で童顔で、いかにもオタクらしい大野智は、いつもイヤホンを耳にさして、世俗のことには関心がない風の佇まい、錠前開け青年にぴったりである。
   3人の俳優の選び方がよい。佐藤が有名弁護士にしてはイライラ男で(つまり、たいじんの風格がない)、チビの大野に洞察力で負けている可笑しさ、戸田は意地悪そうで筆者の嫌いなタイプだが、弁護士の割に猪突猛進して2人の間の絶妙な緩衝材になっている。

(黄蘭)

採点:1.5
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