「時間治療」がん延命、リウマチ痛に画期的効果!投薬時間変えるだけ

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   「時間治療」が画期的な効果を上げ注目されている。そも時間治療とはなんなのか―。キャスターの国谷裕子は「治療に用いる薬は従来と全く同じで、ただ使う時間を変える。それだけで、がん患者の生存期間の延長や、関節リウマチのつらい痛みや腫れがおさまるなどの効果が上がっています」と説明する。

1・5倍の制がん剤を深夜にピンポイント投与

   関節リウマチに長年苦しんできた富田喜久枝(70)は、服用している薬はこれまでとまったく同じだが、薬を飲む時間をそれまでの朝昼2回から夜寝る前の1回に変更しただけで痛みは好転したという。担当医師も「時間治療がこんなに効果があることに正直、驚いています」という。

   小原大輔さんは健康診断で肝臓にガンが見つかり、抗がん剤治療を受けていた。ガンは比較的大きなもので手術は無理。「治療の先行きが見えないので不安な気持ちでいっぱいでした」と話す。そんな時に耳にしたのが時間治療だった。時間治療を導入している横浜の病院に転院すると、それまでの抗がん剤の1.5倍の量を深夜に投与され、なんと数か月後にはがん細胞が収縮した。

   国谷「こうした病状や症状の改善の背景にあるのは、細胞の中で時計のように働く『時計遺伝子』研究の進歩です。時計遺伝子は全身の細胞にあり、その働きをコントロールしていることが分かってきました」

脳の親時計指示で細胞内遺伝子活発化

   ゲストの大戸茂弘(九州大学薬学部教授)によると、「脳の中には親時計と呼ばれる体内時計があり、この指示に基づいてあらゆる細胞に組み込まれている時計遺伝子が活動を始めます。夜勤など不規則な生活によって時計遺伝子の働きが狂うと、がんやうつ病などの病気リスクが高まることが懸念されます。喘息やリウマチのリスクも夜中に高まります。そこを狙ってピンポイントで薬を投与する時間治療は、それだけ効果が期待できるわけです」

   ただ、時間治療は深夜に行われることが多く、深夜の医療スタッフの確保などの課題も残る。また、時間医療はすべての人が受診でわけではない。不規則な深夜勤務に従事している人はどうすればいいのか。

   大戸教授「まず朝食をしっかり食べる。そして、陽の光を浴びて体内の細胞活動を活発化することです」

   なんだか規則正しい生活を心がけましょうと言われているみたいだった。

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2012年4月23日放送「『からだの時計』が医療を変える」)

 
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